2021年も、太宰と私
どうして休みの日って目覚ましもかけていないのに
早起きしてしまうんだろう。
目を覚ますとまだ6:30。
二度寝しようにも全く眠くないので、
そのまま起きることにした。
コーヒーを淹れたり、顔を洗ったりしているうちに
窓の外からオレンジ色の光が差してきたので、
ベランダに出てタバコを吸いながら
今日は何をしようか考えた。
天気もいいし、外に出ようかな。
そうだ、三鷹に行こう。
ふと思いつき、慌ただしく準備をして、
バスと電車を乗り次いで三鷹へ向かった。
バスの中で「三鷹 太宰治」と検索すると、
「太宰治展示室 三鷹の此の小さい家」という
昨年の12月にオープンした展示室があることを知った。
三鷹についてタバコを吸ってから、
「太宰治展示室 三鷹の此の小さい家」に向かった。
わたしが着いた時は、まだ誰も来ていなくて、
静かなこの空間を1人で満喫することが出来た。
二重回しがかかっていた。
ネットで調べたところによると、着ても良いらしいが、
一人で着るのはなんとなく恥ずかしかったので、
見るだけにした。
それから、文机があって、引き出しの中には
原稿用紙が入っていた。
原稿用紙を1枚出して、太宰になりきり執筆体験。
「大恩は語らず 太宰治」
とだけ書いた。
正座してそのまま少しぼーっとしていたら、
『人間失格 太宰治と3人の女たち』を
元恋人と観に行ったことを思い出した。
その時は私と彼の関係が上手くいっていなくて、
映画を見ながら、美知子さんのようにはなれないな、
と強く感じたことを覚えている。
彼はと言うと、「俺も太宰くらい才能があれば、
クズでも許されたのかな、、、」と言い始めたので、
バカヤロウ!!!!!!と強く思ったのも覚えている。
途端に恥ずかしくなった。
これは闇に葬ろう。
久しぶりにした正座のせいか、
恥ずかしい思い出のせいか、
立ち上がる時に少しよろけた。
そこから太宰治文学サロンへ。
太宰治文学サロンへは卒論の執筆時に
よく通っていた。
こじんまりしているけれど、
静かだし、グッズも売っているから好き。
太宰治文学サロンを出ると、お昼少し前。
お腹がすいていたことに気づいて喫茶店に入る。
コーヒーとたまごサンドを頼んだ。
パンがふわふわで美味しかった。
禅林寺に行くか、三鷹の陸橋に行くか迷って、
三鷹の陸橋に行くことに。
太宰が写真を撮っていた階段。
わたしも真似をして写真を撮ってもらったことがある。
今日は1人なので、階段単体の写真。
寒いけれど天気がすごく良いので、気持ちがいい。
階段を上ると、広くて青い空と、向こうに山が見えた。
太宰もあの山々を見ていたのかなあと思った。
久しぶりにどっぷり太宰に浸かれた1日だった。
絶対に三鷹に住みたい。
今年こそ斜陽館にも行きたいな。
帰ったら本を読もう、映画も見よう。
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