Trinco bird

鎌倉暮らし、サステナブルな暮らし、アートなど、好きなことや気になることを綴っています。大学卒業後、民間企業を経てNGOに転職し、米国大学院留学を経て、サステナビリティ専門のコンサルで働く。コロナを機に鎌倉に移住。虫が苦手だけど生物多様性に最近興味を持っています。

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鎌倉暮らし、サステナブルな暮らし、アートなど、好きなことや気になることを綴っています。大学卒業後、民間企業を経てNGOに転職し、米国大学院留学を経て、サステナビリティ専門のコンサルで働く。コロナを機に鎌倉に移住。虫が苦手だけど生物多様性に最近興味を持っています。

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春は鎌倉暮らしが楽しい 

鎌倉の春は美しい。2月下旬から民家やお寺の庭に咲く梅が色づき始め、路肩も少しづつ草花が顔を出し、3月にもなると、ベランダで洗濯物を干していたら、ホトトギスが発声練習を始める。ホトトギスの「ホーホケキョ」の鳴き声は努力の末の完成版で、最初からうまく鳴けるわけではないことを、鎌倉に来てから知った。 冒頭の写真の玉縄桜と呼ばれる早咲きの桜は、私の家の近くにある甘縄神社の桜で、すでに7部咲くらいになっている。鎌倉に来てすでに2回春夏秋冬を経験したけれど、特に冬から春への移ろいは、長

    • 人間が中心ではない島- 西表島

      去年奄美大島で見たマングローブをもう一度見たい、と言う理由で4月中旬に西表島へ向かった。仕事に効率性ばかりが求められる社内風土に心身共に疲れ切っていて、ただ人間界から離れたかった。コンビニが一軒もない島で大丈夫かなと思った1日目を経て、私はこの島の自然の豊かさに、人ではなくて動植物が中心の西表島の暮らしの中で生きる人達の素敵な笑顔や言葉に心を洗われることになった。 まだあまり島の全体像がよく分からない中で、ホテルの裏のビーチに向かい夕日をただぼーっと眺めてみた。夕日が時間と

      • 身体を中心に考えてみる

        先週は初夏のような気候だったのに、この3連休はとにかく寒い。1月、2月と私にしては珍しく多くの人に会った。アメリカで博士号取得に奮闘する友達夫妻だったり、沖縄で暮らす友達、福井で3人の子育てしながら東京に舞台を見に来た友達だったり。その合間を縫って二宮の吾妻山にスリランカ時代の友達とハイキングに行ったり。でも仕事は行き詰まり気味で、なかなかモチベーションが上がらず、ただただ忙しい。 そんな中で去年暮れから通い出した整体師の方に、1月末に身体を見てもらったときに、背骨に遊びが

        • パレスチナ人の友達から教えてもらった大切なこと

          「本当に今のガザの悪い状況を見て、悲しく思う」とテレビ電話越しにパレスチナの友人に声をかけると、「悪いどころじゃないよ。とても、とても、とても、とても、とても悪いよ」と彼は何ともいえない表情で答える。本当にその通りだと思う。こういう時に、どういう言葉をかけてあげるのが良いのだろうかといつも思う。 ただ、いつも思い出すのは、ヨルダンのパレスチナ難民キャンプで、縁も所縁もない国から来た日本の大学生の私を、まるで家族のようにもてなしてくれたこと。家族の歴史について夜通し話してくれ

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          休暇のすすめ

          夏季休暇10日目の今日、改めて休むって大事だなーと思う。日本人はよく、真面目に働くことを美徳とするけれど、もっと休むことを大事にしたら良いのにな、と思う。 今年の前半は体調がすぐれないことが多く、7月下旬は数年ぶりに熱まで出してしまった(しかも海外出張者が来るタイミングで)。そんなこともあって、実家に帰って鍼灸を受けたり、母親と京都に小旅行したり(写真は京都の今宮神社)、鎌倉に帰ってからは、古くからの友人を招いて家で小さな食事会を開いたり。地味だけれど、自分の会いたい人との

          休暇のすすめ

          引っ越し、不動産、ジェンダー

          先週無事に引っ越しをした。何度やっても、引っ越しは大変だなぁと実感するものの、今自分がこんなにもものを所有して生きているんだということを認識するのには、とても良いエクササイズだと思った。 引っ越しまでの1週間は仕事をしながら夜パッキングを1箱することをルール化して進めたものの、なかなか進まない。そんな中で、「ミニマリスト」「引っ越し」というキーワードを入れると、ものの十数分で引っ越しを終えた猛者もいて、羨望の目を向けてしまった。ミニマリストに近づきたいなぁと思った先週末。

          引っ越し、不動産、ジェンダー

          引っ越しは人生の見直しをするチャンス

          今までの人生で、10回以上引っ越しをしている。ただ、多くの場合が転職だったり、駐在だったり、留学だったりした。引っ越しをするたびに感じるのが、なんとまあこんなにも多くのものを所有していたのか、ということで、引っ越し日までに何とか不要なものを廃棄し、それなりの荷物を梱包をするのに格闘していた、ということだった。 そして今月末に10何回目の引っ越しをすることにした。といっても今住んでいる場所から徒歩10分ほどしか離れていない場所なので、あまり環境ががらりと変わるわけではないけれ

          引っ越しは人生の見直しをするチャンス

          生活とは生きるための活動

          昨日のGW最終日、鎌倉は朝から結構な風と雨で、何をしようかと考え、普段やりたくてもやれていない台所のシンク下の掃除をすることにした。掃除をするときや引っ越しの片づけをする時には、決まってアップテンポの音楽をかけるけれど、昨日はPodcastでモデルのTAOと小野リリアンさんが環境問題や気候変動、生物多様性などに取り組む活動家の方々をゲストに呼んでお話を聞く番組を初めて聞いてみた。そしてそれがとても面白かった。特に刺さる言葉が多かったのは、パーマカルチャーの取組みをされているソ

          生活とは生きるための活動

          森に暮らすように旅する-山梨県北斗市

          森の中で過ごしたい、という思いをもとに、直感を信じて旅先を決めた。それが八ヶ岳の南麓に位置する山梨県北斗市で、本当に良い場所だった。 甲斐小泉駅を降りると目の前にはゆったりとした富士山と、頭にまだ雪をかぶった南アルプスが広がる。その雄大な自然と、少しひんやりとした空気だけで、もう満たされる。そしてAirbnbで見つけた、ログハウスのお宅に歩いて向かう。着いて5分で、すっかりこの場所が気に入ってしまったので、ログハウスまでの途中にある「売地」がやたらと気になって仕方がない笑。

          森に暮らすように旅する-山梨県北斗市

          奄美大島が教えてくれること

          先週、奄美大島にいた。一体何が良かったのだろうと、青々とした山が目の前に広がる奄美大島からの帰路、コンクリートジャングルの品川、武蔵小杉を通過するあたりで、ふと考えた。今思い浮かぶ言葉は、自然が自然のままである場所、というところだろう。 コンビニは奄美空港を出て、車で30分ほど走らせてやっとファミリーマートが一軒ある。奄美大島の繁華街である名瀬に行っても、これが街の中心?と思いたくなるほど、全体的にこじんまりとしている。その一方で、名瀬から車で20分も走らせると、天然のマン

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          家の中に循環を作ってみる

          サステナブルに暮らしたい、と思う。そしてサステナブルな暮らしを日常に取り入れることは、結構楽しい。去年からやり始めたことの一つに「コンポスト(堆肥)づくり」がある。アメリカ大学院時代の意識高い友達も含め、周りの友達に「最近コンポスト始めたんだよね」と言っても、知っている人や、既に実践している人は皆無で、それだけ知名度が低く人気がないことを知る。ただ、私がアメリカ時代に住んでいた学生寮は、西海岸だったからなのか、すべての部屋の排水溝に入る野菜くずは、自動的にブレンダーのようなも

          家の中に循環を作ってみる

          育てるフライパン

          葉山に面白いお店がある。鉄瓶や鉄鍋を中心にキッチン用品を扱う「Cook&Dine Hayama」である。今年の初めに、貧血を改善する方法を色々と模索していて、私が通う北鎌倉にあるヘッドマッサージRainbowbirdの南さんから鉄製品を日常に取り入れることを勧められたのが鉄瓶への興味のはじまりだった。 その後、横浜高島屋などのデパートで鉄瓶を見るも、あまり惹かれず、その後色々と探している中で鉄瓶を専門に扱うお店が葉山にあることを知る。鉄瓶を買ったのは、葉山の本店ではなく、横

          育てるフライパン

          春の不調と自然療法

          「春は鎌倉暮らしが楽しい」とか呑気なことを書いていた癖に、すこぶる体調が悪い。年度末の仕事の追い込み等で、先週は持病の扁桃腺が腫れるわ治療中の歯も痛いわ、花粉症もつらいわで(在宅勤務なのに)途方に暮れる思いだった。そんな時に、東城百合子さんの「自然療法」にあった生姜湿布をしようと思い立ったのが先週木曜日で、早速本を取り寄せ、生姜湿布と蒟蒻湿布で肝臓、腎臓を温め、やっと今日少し動けるようになった。 東城百合子さんは、自然食や自然療法の世界では、知らぬものはいないほど有名だと思

          春の不調と自然療法

          現代アートと身体、知覚

          去年くらいから、ちょくちょく通っている由比ガ浜通りにあるGallery Pictorのトークイベント「アーティストのまなざしから社会を考える」に昨日行ってきた。Gallery Pictorのオーナーである中島さんは、もともとサステナビリティのコンサルタントをされていて、私自身ビジネスの世界だけでサステナビリティの仕事をしていくことに少し限界を感じたりして、少し軸足をビジネス以外にも移したいと思っていた時に中島さんのことを知り、ギャラリーに足を運んだのが最初のきっかけだった。

          現代アートと身体、知覚

          ピンヒールははかない 佐久間裕美子

          今この本を読み終えて、まだ心がひりひりしている。 昨日のリトリート施設に置いてあった雑誌BRUTUSに佐久間さんのライフスタイルが紹介されていた。ブルックリンの自宅と友人夫婦が所有する山小屋を行き来する生活していると話されていて、カッコイイなぁと思ったのもあり、昨日帰りに本屋によって、この本を買い求めた。 ニューヨークで暮らす佐久間さん自身の、また周りにいるミュージシャンやアーティストなど様々な女友達が、恋愛や結婚や離婚、妊娠や出産、キャリアについて悩みながらも、向き合い

          ピンヒールははかない 佐久間裕美子

          リトリートのすすめ

          最近ウェルネストラベルとか、リトリートとか、結構耳にするようになった。なんとなくヨガをしたり、リフレッシュをするイメージを持つけれど、英語のあるホームページによると、….going on a retreat is about escaping the strains of everyday life and taking the time to focus on yourself.とあった。つまりは、日常の緊張から解放され、自分自身にフォーカスをすること。 あまり日本では馴

          リトリートのすすめ