認知症になった親の個人賠償責任について思うこと

今日実家に帰省しました。保険の話になりました。
火災保険の更新時期で手続きを終えて保険証券がテーブルにあったので、内容を見てみました。
個人賠償特約の欄が空欄になっています。

現在、両親は二人とも76歳です。
今後、認知症になって、賠償責任を負うことになった場合も想定して、個人賠償保険には加入していた方が良いのだろうと思いました。

気になって、他の保険証券を見てみましたが、個人賠償保険には加入していないようです。

1 個人賠償責任保険について

通常、個人賠償保険は、自動車保険や傷害保険など損害保険の特約として付帯できるようになっています。
クレジットカードに付帯されているケースもあります。

両親の個人賠償保険の加入については、自動車保険に付帯するのがお手頃かなと思っています。

他にネットで調べてみると、安くてお手頃なものを見つけました。
Paypayほけんの障害入院保険に付帯している個人賠償保険です。
月額190円で、保障額最高1億円です。
アナログ人間の私の親にはネット保険はハードルが高そうなので、見送りです。

2 認知症高齢者の個人賠償について

過去に、91歳の認知症患者が、徘徊して電車にはねられて亡くなった事故がありました。
JRは、代替輸送費用として720万円を認知症患者に請求しましたが、認知症患者は「責任無能力者」ということで、裁判所は監督義務者の妻に賠償責任者として賠償を命じています。妻は85歳で要介護1の認定を受けていましたが、容赦はありません。
結局、最高裁で賠償請求は棄却となりましたが、認知症患者の家族にも賠償責任が及ぶことが社会に認知されるきっかけとなりました。

このようなケースで賠償責任を問われたことは、この事故以外にありません。
しかし、今後は認知症患者が増えますから、認知症患者が事故を引きお起こすことも増えてくると思います。

対策が必要です。
自分の親のケースで考えてみます。
両親のうち1人が認知症を患い、賠償責任を負う事故を起こした場合は、母が、監督義務者として賠償責任を問われます。
この場合、母が個人賠償責任保険に加入していた場合は、母に保険が適用されるのか確認が必要です。
個人賠償責任保険は、同居の家族は同一の保険で適用されますので、適用さる可能性はあるように思います。保険会社や約款で確認です。

親が1人となり、独居となって認知を患い賠償責任を負う事故を起こした場合、介護対応予定の子である私が監督責任と問われることになるのだろうと思います。
この場合、私が個人賠償背金保険に加入していた場合は、私の加入する保険が適用されるか確認が必要です。
同居していないので、親と同一の保険で加入することはできません。保険適用にはハードルが少し高そうです。確認が必要です。

その他に、成年後見制度を利用して、後見人が親族以外だった場合は、後見人が賠償責任を負うことにあるのでしょうか。
法的な監督者と考えると、後見人が賠償責任を負うことになるように思います。
もし、後見人に賠償責任を命じられ賠償金を支払った場合は、きっと親族に賠償金を請求されることになるのだろうと思います。
その場合は、保険は適用されないのだろうと思います。

いや、後見人は選任された時には後見人自身で保険に加入するのでしょうかね。もちろん保険料は後見人報酬に上乗せです。

すべて、だろうの推測です。
考えていたら色々わからないことが多いことが分かりました。

おそらく、前例がないから、全て推測になるのだろうと思います。
ネットで調べてみると、「賠償責任まで保障する」と回答をしている保険会社もあるようです。

また、自治体によっては、認知症高齢者の賠償責任は自治体が無償で対応するところもあるようです。つまり自治体が保険会社と個人賠償責任保険を契約しているのです。

3 最後に(対策をどうするか)

今できる対策をやる。「自分も親も保険に加入する」ことです。
今はこれしかありません。
個人保険は月額数百円で安価です。
これは必要な保険だろうと思います。

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