「あっ」というフィールドワークをやってみた
あっ
何かを発見したり、
思い出した時に、
無意識のうちに発する言葉。
この「あっ」という言葉に注目し、フィールドワークをやってみました。
「あっ」というフィールドワークのコンセプトは、強制的に「あっ」と発することで、新たな発見をつくり出すというものです。
本来は、なにか発見があった時に「あっ」と言うわけですが、先に「あっ」と発することで、無意識の発見を意識化し、言語化に取り組む。それが、『「あっ」というフィールドワーク』です。
「あっ」というフィールドワークの実践
この記事を読んでくれている方も、今すぐ身の回りのものでやってみてください。
無意識的に目についたものに対して「あっ」と言い、対象物を観察してみると、これまで気づかなかった形状や色、作り手の意図などが見えてこないでしょうか。
さて、街に出て、やってみよう。ということで、駅からオフィスへの通勤路でフィールドワークを行いました。
簡単に思えたが、実際にやってみると想像以上に難しい。
「あっ」と言える対象物を探してしまう。
特に、フィールドワークに慣れてくると、「あっ」を探そうと意識してしまいます。
「あっ」が出る前から「あっ」を探しちゃダメだ。そこで、このフィールドワークがもつ偶然性を取り戻すため、グループワークにやり方を変えてみました。
グループワークでやってみた
グループワークでは、偶然的に目を向ける機会をつくり、複数人で視点を共有することで、新たな気づきを得られました。
「あっ」というフィールドワークの3つの効果
「あっ」というフィールドワークをやってみて、普段いかに周りを見ないで過ごしているのかに気づきました。
このフィールドワークには大きく3つの効果があると考えます。
「あっ」という装置によって、周りを見るきっかけをつくり、強制的に風景にノイズ(気づき)をつくり出すことができる
他者の存在によって自分の気づきの外に連れて行ってもらうことができる
色々なノイズに触れ、自分の好みのノイズの方向性をメタ認知できる
取り組みの背景
どうして、こんなことをやっているのか。
実は、これは「余裕する力」を取り戻すための実験でした。
周りを見る余裕がない。
余裕がないからこそ、周りを見てみる。
「あっ」というフィールドワークの狙いです。
ということで、「加速する社会で「余裕」をどのようにつくるか」に続く。
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