今日の気になる言葉「ドライ入ります」
【言葉との出会いの場】美容室
美容室で、隣の客を担当している美容師からこんな言葉が聞こえてきました。
「ドライ入ります」
その言葉のあと、美容師はドライヤーをかけはじめました。
「ドライ入ります」。
たぶん、というか間違いなくドライヤーをかけることを言ってるんだろうけど、どうしてそれをわざわざ伝える必要があるんだろう。
気になったので、僕のカットを担当してくれた美容師さんに聞いてみました。
「なんでわざわざドライ入りますって言うんですか?」
美容師さんは、丁寧に答えてくれました。
―――美容室では、カットを担当する人とドライヤーを担当する人が一緒ではない場合があります。
その場合、「髪は左に流す形でお願いします」などと、お客さんがカットを担当する人に伝えていても、ドライヤーを担当する人はそれを知らずに髪を乾かしてしまうことも起きてしまう。
それを防ぐために、「これから髪乾かしますけど、何か申し送り事項はありますか??」の意を伝えるため、「ドライ入ります」と言うんです。―――
トラブルを未然に防ぐために、「ドライ入ります」を言ってたんですね。
ちゃんと意味ある「ドライ入ります」だった。
ちなみに、カットからドライヤーまで同じ美容師が担当する場合は、わざわざ「ドライ入ります」と言わずにそのままドライヤーをかけはじめるとのこと。
僕は今日、「ドライ入ります」を言われませんでした。
それでは。