喫煙女子高生に逆ナンされた
僕はコンビニの喫煙所にいった。
喫煙所には田舎ではありがちな男女数名のヤンキーの群れが灰皿の周りを独占していた。
男子達は高校生にありがちな聞いていられないラップバトルをして遊んでおり、僕はそのラップバトルを横目に聴きながら死ぬほど煙草を吸っていた。
少ししてその群れが解散し、その群れ内の女性と2人きりで煙草を吸っていた、何とも言えない空気の中、僕はお構い無しに不足したニコチンを補給していた時「セブンスター吸ってるんですか?」とその女の子に話しかけられた。
久しぶりに女性から話しかけられた為、漏れ出る陰気臭を僕の長く伸びた髪でひた隠しにしながらその女の子と少しお話をした。
その女の子がセブンスターを吸っている事、その女の子が女子高生だという事を教えてもらった。
最近のsjkはセブンスターの味が分かるのかと感心した、令和だなぁ。
未成年の煙草入手方法はバイト先の先輩に買ってもらうか、年確されない街中のコンビニで煙草を買っている事などを教えてもらった。いい学びだ。学校などでは教えてくれないことを僕は学んだ。
彼女はとある私立高校の2年生でバイト帰りらしく、僕がイケメンだったから声を掛けてくれたようで僕は少し嬉しかった。
彼女は恐らく目が腐っている、或いは辺りはコンビニから漏れ出す光しかなかった為、謎に雰囲気だけを醸し出すウルフカットの髪型のせいで僕をイケメンに見間違えたのに違いなかった。
褒められてもどうしても言葉の裏を探ってしまう、只のお世辞じゃないのかと。
田舎を飛び出して街に行くと僕の上位互換なんて嫌というほど存在している。
上位互換の蔓延る才能を才能の持ち合わせない凡人にひけらかして賞賛の咆哮に包まれ不安定な自信を持ち合わせた裸の王様さんにはなりたくないのだ。
言葉の真意など別に探りたくない、無意識なのだ。
もっと鈍感にそしてもっと馬鹿になりたい。
誰か助けてくれ。
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