人間として認識されない僕
僕は前を向いて歩けない、そんな立場じゃないと思うから。
僕は駅内を歩いていた、いつもの道を踏み締めながら真っ直ぐよろよろと歩き、自動ドアを潜ろうとした。すると僕は自動ドアに思い切りぶつかった。
自動ドアとは人間を機械が認識し、自動でドアを開けてくれるという便利な機械なのだと僕は認識していた。
そんな自動ドアに僕は人間とは認識されなかった故、機械は自動ドアを開くことをせず、僕は自動ドアにぶつかったのかと思い込んでしまった。
人間以下ということなのか?人間ではないのか?
僕は何なんだ?
機械如きにそんな判定を下されてしまった僕は少し傷ついた。死にたいとかそんな甘ったるい事は毛頭思わなかったが、気持ちが少しだけ沈んでしまい、沈んだ心の重量故、僕の歩みはより遅くなった。
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