ラオスの空港で起こった事件
「世界の村で発見!こんな所に日本人」のバックナンバーをふとネットで見ていたら、ラオスに住んでいる日本人が紹介されていた。そこで、10年以上も前に、仕事でラオスに行った時に起こった事件を思い出した。かなりインパクトのある事件のことを・・。
軍用機でラオスに
いつもは、お隣の国であるバンコク経由でラオスに行くのに、その時はバンコクの空港で大規模なデモが予定されていた。でも、仕事でどうしてもラオスに行く必要があったので、急遽、ベトナム経由でラオスに行くことに。
成田からハノイに飛び、ハノイからビエンチャンに飛ぶ飛行機に乗った時、なんかいつもの飛行機とは違うなあ・・と変な違和感を感じた。でも、どこがどう違うのかは分からない。でも、同乗していた仕事仲間に聞くと、なんと、軍用機とのこと!確かに、通常の旅客機よりも小さいし、飛び立つ時のスリリングあるスピード感と着陸時の急降下は旅客機とは違ってた!無事に飛行機から降りた時には、後からブルブルと震えた程だった。もしかして、パイロットも軍人さんだったのでは?と思った。
ラオスの空港で
でも、無事に空港について、ほっとしたのもつかの間。何これ??という問題が起こった。いくら待っても「手荷物受取」ランプが点かない・・。そして、荷物が届く様子すらない・・。すると、周りの乗客から、荷物が届かないらしいよ・・との声が聞こえてきた。
スーツケースの中にはパソコンや貴重品以外の全てを入れてるし、次の日から着ていくスーツも入っているので、すぐに必要!いつ荷物が運ばれるのかについてのアナウンスも無く、空港内はちょっとした混乱状態。
忙しそうに状況説明をする現地の係員さんをようやくつかまえて、聞いてみると、なんと、荷物はハノイに置いて来たとのこと・・・・。
係員さん曰く、「乗客と荷物を全て載せてしまうと、重量オーバーになってしまうんだ!だから、乗客の安全性を考えて、荷物は置いてきたんだ。」
まるで置いてきて当たり前のような返答。
これが日本だったら、大問題になるだろうし、係員さんも乗客への対応に、神経をすり減らして対応せねばならず本当に大変だろうけど、係員さんの精神衛生上おにはいいだろうなあ~と、逆に感心した!
どれだけ荷物が必要だと詰め寄っても、荷物は後日到着予定と譲らないし、荷物が届かなかったのは彼の責任ではないので、その日は諦めて宿泊先の電話番号等を伝えて市内に向かった。
荷物到着
それから2日後に空港から電話があり、スーツケースを取りに行った所、スーツケースは開けられた形跡もなく、鍵も壊されてなく、ほっとした。
そして、ラオスでは、ひと月ほど滞在して感じた。ラオスでは、タイとの国境沿いを流れるこのメコン川のように、時間がのんびりと流れているんだなあって。そして、細かいことに目くじらを立てるようなことはないんだろうなあと。今回、荷物が乗客と一緒に届かなかったとしても、「マイペンライ(なんでもない、大丈夫)」の精神で暮らしているんだろうなあって思った。
日本では時間に追われるように働いていた私にとっては、荷物が届かないということ、そして、2日も遅れて届いたことがあり得ないと感じていた。でも、ラオス時間の中で過ごしていたら、まあ届いたからいいやっていう思いに至った。
何か起こったとしても、悠然と構えることは大事だなあと、感じさせてくれた国だった。
おまけ:ホテルから歩いてすぐの所にゆったりと流れるメコン川。向こう岸に見えるのはタイ。メコン川に眩く映っている夕陽がとっても印象的だった。