2015年8月16日

幾つになっても僕は夢を見てるんだけど、頭がおかしいんだろうか？ できるだけ長く人生という幸運と不思議を噛み締めたいなら、みんな、周囲の視線や雑音なんか気にせず、こんなふうに思う存分、生きたいように生きたらいいのになって、勝手に思ってるよ。

とはいえ、僕は高校を中退したもんだから思春期の頃は仮想の同級生たちを羨んでたし、成人してから20代後半までは病気を患ったために薬を飲んでて、もう戻りたくない自家中毒の中で憂鬱という星空の威圧を見上げては、己を救うせめてもの行動として、深い深いため息ばかりを繰り返してた。

父さんと母さんと弟には、本当に迷惑をかけてしまった。僕の中で増幅し続けて溢れた羨望と劣等感と寂しさを背負わせてしまった。

本当にごめんなさい。

プロのミュージシャンになるんだって言ったら、「そんなもん星の数ほどいるうちの、ほんの一握りだ」って、まだ背広を着てた父さんが怒鳴るからさ、「じゃあ、僕はその一握りになってやる」って反撃したな。

29の頃、やっと社会に出たら、音楽を通じて友達ができた。

30の頃、生まれて初めてステージに立ってライブをした。

34の頃、レコード会社が契約したいと言ってきた。

35の頃、そのバンドは解散して絶望した。

同じ年、僕はまた一からバンドを始めることにした。もうスポーツ選手なら引退してる確率の方が高いな？笑

往生際が悪いって思うよね。でも、ちがうんだ。

夢を見続けるのは素晴らしいことだから、ずっと見てたかっただけ。

君と同様に、いつか必ず僕も死ぬ。だから、どう生きたくてどう生きていくかは与えられた自由だ。

今年、37になってしまった。気づけば北海道を離れ、東京都民になり、アルバイトしてる。自転車に乗って蝉の鳴く声を突っ切り、記録的猛暑を浴びて、僕は毎日笑えてるよ。だって、また僕たちの音楽に価値を見出してくれる存在と出会えたんだぜ。

13日と14日はバイトを休んだ。13日はミュージックビデオの撮影、14日はユニコーンの手島いさむさんと対談(次号UNGA!掲載)、そして渋谷でライブ。昨日はまた、スーパーで働いてた。

東京の夏は長く続くから好きだな。

きっと夢も、長く見続けていい場所なんじゃないかな。

9月2日には、ついにame full orchestra初のミニアルバム“あめのはじまり” が。

所属事務所のMS Entertainment (http://www.ms-e.jp/) からリリースされるよチェックしてね。

※枚数限定生産のため、なくなり次第販売終了です。

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