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2019.4.30

「君のオッパイが、世界を救うんだ」と私は言った。

「意味が分からないんですけど」と彼女が応える。

「今は意味が分からなくてもいい。ただ、これは歴史的に見ても重要なことで、今後の世界にものすごい影響をもたらすことなんだよ」と私が続ける。

「たとえ世界が1秒後に滅亡しても、絶対に嫌です」と彼女は私の願いを突っぱねる。

君のオッパイを見せてくれ。

真っ白な部屋で彼女と2人。
手を変え品を変え、アプローチを続けて何分経っただろう?彼女とは付き合ってるわけじゃなく、もちろん性的な関係もない。仕事上の付き合いで、何度かスタッフ数名で飲んだ間柄だ。

いい加減諦めかけた頃、ポケットのスマホが鳴る。
画面を見ると、登録していない番号からの着信だった。
電話に出ると、相手は会ったこともない不動産ブローカーで、「先日のあなたのあの態度はないと思う」と責め立てられる。
「何のことでしょう?仕事中なので」と電話を切ろうとしても、
「次回のセミナーにはぜひ来てもらわないと。場合によっては訴えますよ!」と怒鳴られる。
念のため、私の名前と電話番号を確認したところ、正しい応えが帰ってくる。
身に覚えのない相手からの電話、向かいに不機嫌な彼女。どうしたものか、頭を抱えながら目が覚めた。

平成最後の朝はオッパイVSクレーム電話。

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