ぽこ

東京で映像の仕事をしています。 仕事以外はほぼ呑んでます。 書き溜めた夢の日記を、気ままにふわっと綴っていきます。

ぽこ

東京で映像の仕事をしています。 仕事以外はほぼ呑んでます。 書き溜めた夢の日記を、気ままにふわっと綴っていきます。

マガジン

  • イロイロとスキ

最近の記事

2022.3.8

にみた夢のはなし 雨が降るたびに水浸しになる部屋に住んでいた。 壁にも窓にも穴があいていて そこから水が流れてくる。 なぜ、そんな部屋に住んでるのか分からないのだけど その部屋では植物がよく育った。 食用のとまとやきゅうり、なすや、観賞用の花をめでながら、私は徒歩1分くらいにある職場で映像編集をしていた。 その日は高校時代の彼女との思い出を編集していた。 四半世紀前の思い出が鮮明に蘇る。 編集しながら、思い出す。 愛し合って、傷つけあって、お別れして。 と思ってたけど

    • 2019.10.15

      にみた夢のはなし 新人アーティストのMVのワンシーンのために、アリの巣の断面を南米に撮影しに行くという。 その撮影が、コストと手法の面でどれだけ大変か説明するが、先方の社長がこの予算内でどうしても撮りたい、と引かない。 舞台は南米に。 路地裏で3人の通行人が次々と通り魔に刺され、昔の彼女が私の浮気を理由に観光地の滝から飛び降り自殺を図った。 彼女を助けようとすぐに飛び込んだのは私の横の見知らぬ人だった。私はこういった場面でいつも躊躇して、行動が遅れる人間だ。 そんな後悔

      • 2019.9.22

         ある国の年老いた王様は、その日も「教え」を待ちながら「ゆううつ」に過ごしていました。  自室に閉じこもったまま、豪華な食事はそのまま下げさせ、はるか遠方から来た訪問者にも会おうとしません。  王様の8番目の娘が目覚めなくなってから3年が経ちます。なぜ目覚めなくなったのか?家臣たちは方々に走り、娘を目覚めさせようと手を尽くしてきました。しかし、どんなまじないも医療も芸術も、娘の目を覚ますことはありませんでした。  いまでは、日に日に顔色の悪くなってゆく王様を国中の人たちが

        • 2019.3.XX

           最初は新鮮に思えた生活も、続けていると次第に色褪せマンネリに陥る。見上げた空もうつむいた地面も灰色に見えて、何に対してもトキメキを感じない。仕事やら酒やら女やら、ここ数ヶ月のゴタゴタを引きずったまま整理のつかない頭で街を彷徨う。朝の湿った空気にどこからか漂う焼きたてのパンの香りが混ざり、なおいっそうやりきれない気持ちになる。  ふと何かに呼ばれたような気がして目を上げると、咲き始めた桜花が私を見おろしている。まだ5分咲きながら、見事な桃色で色づく彼女らを見上げていると、何

        マガジン

        • イロイロとスキ
          0本

        記事

          2023.10.17

           妻がママ友との用事で出かけるのは前日から知っていたものの、娘まで友達と児童館に遊びに行くという。予告なしで突然ひとりになった休日の午後は何をしようか迷ったりする。録画してたドラマを観ようとか、買ったまま読んでない小説を読もうとか。あ、そういえば!と。来週末、友人の結婚式に着ていく着物を陰干ししなければならないことを思い出す。  寝室のタンスを開け、着物一式が包まれた風呂敷を引っ張り出す。風呂敷を開け、ナフタリンの香りのする着物をハンガーにかける。  ふぅ〜、ものの5分でミ

          2023.10.17

          2023.10.12

           30年ほど前、ヨーロッパに渡った。 留学なんて大層なものでなく、当時、田舎の生活環境にとことん嫌気がさして、ここよりはどこでもいいから。と思い、バイトで貯めた金でなるべく遠くの海外に逃げた。  ローマからフィレンツェを目指す。電車内、周りでガヤガヤ喋ってる人たちの言葉がひとつも分からない。まぁ、なにひとつイタリア語を勉強しないまま来たので、当然のことなのだけれど。  「これはまずいなぁ‥」と思う。言葉が分らないと危険を察知できない。例えば喧嘩なら言葉が分からなくても相手

          2023.10.12

          2023.10.11

           しばらく前からモンハンナウというゲームをやっている。田舎め山小屋で仕事したり猟師をやったりしてる友人からLINEで招待を受け、ダウンロードしてみた。 モンハンナウはスマホ用の位置情報アクションゲームで、現実世界の地図と位置情報を使って、いろんなモンスターを狩ったり武器防具の素材を採取していくシステムになっている。  ということで、はじめたからには出かけないと行けない。主に早朝3〜5キロほど、スマホを片手にトボトボ歩きながらモンスターを狩っている。これは、文字通り足で稼ぐゲー

          2023.10.4 そのニ

          酌み交わす 相手ないまま 今日も呑み コップあふれて 眠れぬ夜を ひとり晩酌を続けているとこうなりますね。

          2023.10.4 そのニ

          2023.10.4

          火を点けて 吐き出す煙と 空の色 古き春に 焦がれるベランダ これまで何本吸ったか分からないタバコを吸いながら、今日も戻らない青春の時を想っている感じです。

          2023.10.4

          2019.5.18

          お勤めの後。 いつものようにパソコンと空のお弁当箱が入ったナップサックを背負い、山あいの獣道を歩いて帰る。 無風の獣道。聞こえるのは、歩くたび私の足が踏みつける草とナップサックの揺れる音。ギラギラと照り付ける西陽のせいで首が焼ける。 一通り藪を抜けたところで、私の育った集落を見渡す。 この景色が好きで、誰かに届けたくて、ポケットからスマホを取り出し、シャッターを切るも画面に何も写らないまま目が覚めた。 残念な気分。

          2019.5.13

          友人と共作で漫画をつくってる。 女性が主人公の宇宙戦争もので、昆虫を操って他の星を侵略していくと言うはなし。 どこか、教室のような部屋で、プロットを元に黙々と描き進めていく。 一旦、キリの良いところで、今日は個々に持ち帰り、進めよう。ということになる。 友人が「今日、それぞれに帰って進めるのは分かった。でも何も聞かず、何も言わないから、今晩は君の家で夕飯を」と言う。 そうか…。そうだよね。 と、どこか友人に申し訳なく思う。 友人との帰り道、北参道のSUBWAY前で、

          2019.5.13

          2019.5.11

          高校の学園祭。 ひとクラスずつ出し物が義務付けられている。 話し合いを重ね、私のクラスは20メートルの綱引きのロープに色んな飾り物をつけて、10数名でそれを持ち上げ、体育館を竜のように走り回る。という案に落ち着く。 装飾が終わり、皆で何回か練習したものの、全くうまく行かない。 「それなら…」と私が提案する。 「いくつかの巨大なボール紙をくり抜いて、その中を装飾された綱を持った皆で走り抜ければどうだろう?」 提案は皆に受け入れられた。 学園祭の当日。 超ど迫力!湧き上

          2019.4.30

          「君のオッパイが、世界を救うんだ」と私は言った。 「意味が分からないんですけど」と彼女が応える。 「今は意味が分からなくてもいい。ただ、これは歴史的に見ても重要なことで、今後の世界にものすごい影響をもたらすことなんだよ」と私が続ける。 「たとえ世界が1秒後に滅亡しても、絶対に嫌です」と彼女は私の願いを突っぱねる。 君のオッパイを見せてくれ。 真っ白な部屋で彼女と2人。 手を変え品を変え、アプローチを続けて何分経っただろう?彼女とは付き合ってるわけじゃなく、もちろん性

          2019.3.21

          目覚めると、横に3歳の女の子が寝てる。 キッチンから物音。 彼女が朝食を作っているのだろう。 すやすや眠る3歳児を寝室に残したまま、キッチンに向かう。 「おはよう 今日は遅かったんだねぇ。お疲れ様」料理をしてる彼女に声をかける。 「おはよう ミリはまだ寝てる?」彼女がたずねる。 「うん、気持ち良さげに寝てるよ」と私は応えた。 彼女は居酒屋の女将で、平日の夜は大体帰宅が午前零時を過ぎた。 普段、朝は彼女を寝かせたまま、私が朝食の準備をする。今日みたいに私が起きたタイミングに彼女

          2019.3.21

          2019.2.26

          大学受験間近。ある街のバーでバイトしていた。 開店前、いつものように店内の掃除をしていると、同じ高校に通う女子が入ってくる。顔は知ってるが、話したことのない子だった。 「どうしたの?」と私は声をかける。 「あのね…」とモゴモゴしてる彼女に「とりあえず、座る?」とカウンターの椅子をすすめ、瓶のジンジャエールの栓を抜き、氷を入れたグラスに注いで出した。「これ、奢るよ」 「え?なんか、ごめんね…」と彼女。 「で、どうしたの?」 「うん、ケン君がここでバイトしてるって聞いて、話があっ

          2014.1204

          「この後、水電話にメールしておくから、それ読んでね」と彼女は言った。 水電話。 それは、我々の知る初期型のガラケー(携帯電話)のようなもので、その世界では皆が普通に持ち、普通に使われている通信機器だ。なぜ水電話と呼ばれているのか?水力を源にしてるからなのか、発明した人の名前に水の文字が入っているからなのか、理由は分からない。通話は普通にできるが、メールの送受信には2つのIDとパスワードが必要で、それらを2回に分けてPCから通信会社に送り、承認のキーを貰って2回入力した上で