政策金利を上げてもOKな理由
出オチです.
今年に入ってから2度の政策金利引き上げ,さらには今後のさらなる利上げを示唆する日本銀行ですが....私はいま,この経済環境で利上げをするべきではないと考えています.昨期のGDP統計では標準的な経済状態に対して需要が4兆円少ない.さらに,インフレ関連指標は頭打ちになっていてインフレ対策が焦眉の問題というわけでもない.さらに米国の利下げが近く,さらに年内にいっそうの利下げが予想されるため為替問題も少ない.要は急ぐ必要がまるでないからです.
その一方で,日本銀行の利上げに対して「○○はバカ」「日本を破壊しようとしている」とか「利上げの組織的遺伝子のせい」といった説明もどうもダメだと思うんですよ.というわけで・・・「現時点で利上げをしておくべき」という論理はどのように導かれるかについてお話しします.
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