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【飯田線各駅訪問】60 飯田駅

屋根付きのホームに跨線橋、りんごをモチーフにした大きな駅舎など、市の中心駅であるだけあり規模が大きい。
出発を待つ特急伊那路。路線名にもなっている当駅は飯田線でも重要な役割を果たしている。
日が傾き空が色づく中、列車がまもなく発車する。

飯田線の「中心」

 飯田駅は飯田線でも中心となる駅で、大きな駅舎や2面3線の広い構内に加え、みどりの窓口やきっぷ自動券売機なども備え付けられている。また特急伊那路の北端や快速みすずの南端である駅であるため、側線が多く設置されていることも特徴だ。当然ながら利用者もこの付近では最も多く、2番ホームや跨線橋にも屋根がついており利用しやすい環境が整っている。
 ここは私が日常的に利用している駅で、その上路線名の元となった駅なのだから、いっそう特別感がある。駅舎はりんごをモチーフにした可愛らしいものだが芸術性も高く、駅前の井原五郎兵衛の記念碑も見どころの一つだ。そんな路線の中心駅だが、残念ながら利用者は豊川や伊那市といった他の主要駅と比べると少ない。あくまでもその「中心」であるという存在は名目上でしかないが、とはいえ私を含め多くの人々にこの駅は愛されている。
 開業は1923年で、2023年に100周年となった歴史のある駅だ。伊那谷の人々が望んだ鉄道であるから路線名は「飯田線」であり、現在でも伊那谷のなくてはならない存在の一つとなっている。
 また、昭和後期に飯田線がCTC化された際もこの飯田駅を境に行われるなど、以前から路線の重要な駅の一つであった。そんな飯田駅を、今日も多くの客を乗せた列車が発車していく。私もその乗客の1人となっていくのであった。

2023.12

飯田線は長距離輸送は目的としていないようだが、私の場合は長野市や伊那市へ行く際によく利用する。
帰宅中にふと見ると…Dr.東海を発見!

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