あらためて「友達とは?」|中島梓織
こんにちは、おぺです。
この書き出しをすると、いいへんじの稽古が始まったんだな、と実感します。いいへんじのnoteではご無沙汰しております!
今回も、構成員で交代しながら更新していきます。これまでよりはゆっくりしたペースでお送りしますが、あたたかく見守っていただければ幸いです。
「友達」についての作品をつくっています。
『友達じゃない』は昨年の今頃から書き始めたので、それ以来、書きながら、稽古しながら、生活しながら、「友達とは?」と問いすぎて、ゲシュタルト崩壊しつつあります。なので最近はあまり考えないようにしています。が、せっかくnoteを書くので、2024年1月28日現在の、「友達とは?」を書き残しておこうと思います。
公演にあたってのごあいさつにも書いたように、一昨年のわたしは「友達がほしい」と泣いていました。
客観的に見て、わたしにはそれなりに友達がいると思います。あるひとのことを、このひととの関係は?と聞かれたら、だいたい「友達」と答えると思います。なのに、「友達がいない」と思ってしまうんです。失礼な話だなと思います。
正直、さみしいだけだったんです。そのとき、「さみしい」という言葉に一番近い言葉が「友達がほしい」だったんだと思います。ほんとうはもっと、深く関わりあいたい。お互いにもうちょっと踏み込みあって、傷つけ合ってもいいから助け合いたい。みたいな、なんだか理想ばかりがどんどん高くなっていて、相手の目の前ではなく自分の頭の中にいて、だから、苦しかったんだと思います。
いまはちょっと反省して、できるだけ目の前の相手との、個別の関係を大事にしよう、と思うようになりました。
『友達じゃない』は、何人かの友達のことを思い浮かべながら書きました。川を一緒に渡った友達、わたしが人生でほとんどはじめて「今日家に逃げ込ませてほしい」と頼んだ友達、推しが同じで仲良くなった友達、なんだか最近調子が悪いらしいと聞いてしばらく連絡を取っていなかった友達、もう会えなくなってしまった友達。
あえて名前をつけるなら「友達」だけど、それぞれとわたしの間には、それぞれの関係があって、もうちょっと、それぞれのディティールに目を向けてもいいんじゃない? それってけっこう素敵なもので、大切なものなんじゃない?
というのが、2024年1月28日現在のわたしのスタンスです。
その考え方は、いまの稽古の方法にも反映されているような気がします。今回の公演はトリプルキャストでお送りするのですが、それぞれのチームにそれぞれの関係性・距離感・空気感などなどがあります。同じ役なのにほんとに違う。その違いを、違いの豊かさを、まずはわたしたち自身が味わって、みなさまにも共有できたらと思います。
ぜひ、3チームとも、観てほしいです。ほんとにほんとに素敵なひとしかいないので!
よろしくお願いします。
最後に本日の一曲です🎧
『友達じゃない』でわたしが描きたいことがめっちゃシンプルにストレートに歌われていて悔しくなりました(?)忘れらんねえよ大好き。めちゃくちゃいい曲なのでぜひ聴いてください。
いいへんじ
佐藤佐吉演劇祭2024参加作品
『友達じゃない』
2024年3月20日(水)~3月24日(日)
北とぴあ ペガサスホール
ご予約
https://www.quartet-online.net/ticket/friends
公演詳細
https://ii-hen-ji.amebaownd.com/posts/50629967
お読みいただきありがとうございます。みなさまからいただいたサポートは今後の活動のために大切に使わせていただきます。これからもどうぞよろしくお願いいたします。 お問い合わせ good.response.2016@gmail.com