サイクル|小澤南穂子【ヒコウキグモ】
さてと、ゴールデン(だったのだろうかもはや)ウィークを終えて、出社、登校、などなど、日常を始めた皆様、今日、何曜日だったか、覚えていますか?
そう、金曜日。
明日は、またおやすみですね。おつかれさまでした!
かくいう私は、土日祝日休みのアルバイトを選ぶことによって、なるべく働く日と休む日のサイクルが一般社会と同じになるようにプランニングしながら、毎日バイトと稽古を反復横跳びしています。そうしないと、何だか、自分の中のサイクルも狂ってきてしまう。
夏休み、曜日感覚がわからなくなったりした記憶はありませんか?
学生時代の与えられた夏休み、みんな休んでる夏休み、休んでもいい夏休み。
この中で曜日感覚が狂うなら安心して休みまくって、1日3回同じ映画を見ても、飽きないし、罪悪感も感じません。
ところが、世間があくせく働くであろう平日に、家でぼーっとしていると、ものすごい不安感と罪悪感に襲われて、動けなくなることが時々あります。
文字通り、カチコチに固まってしまう。
そういう時、私は一生懸命自分に、
「お前はそういう生活を選択しているんだぞ、誰に迷惑かけてるわけでもなし。」
と言い聞かせるのですが、一向に動けない。
どうしようもないのに、
「どうしよう、どうしよう」
と、意味もなく頭の中でもっと焦るようなワードを繰り返した挙句、そういう時に私の気力が唯一向くもの、食、に走ります。食べてると、時が過ぎたり過ぎなかったりするのを忘れることができる。
でも、胃袋に限界はきて、現実という世界線に引き戻され、また、
「どうしよう、どうしよう」
の、無限ループが始まる。
「ずっとこのままだったらどうしよう」
何を、どう、どうしようというのか。
なにも危険なんかない部屋で、何かから身を守るようにして一畳のバリケードを築く。
今日はいつも18:00の稽古という予定によって、このどうしようもないどうしようループから抜け出すことができた。
駅まで15分歩いて、30分弱電車に揺られるよりも、1時間30分自転車を漕ぐことを選んだ。自転車を漕いでいるときは、ずっと何かしらしていられる。
目的地に向かって、進む、ということを踏むペダルごとに実感する。
流れる景色の速さもちょうどいい。
つまり私は、秩序が欲しい。
アブノーマル、アバンギャルドでない、ノーマルなサイクルという秩序が欲しい。
てか、私の生活を一般的なものとして何か大きなものに認定してほしい。
長いものに巻かれたくはないが、長いものに巻かれることで得られる安心感は欲しい。
わがままだ、我ながら。
でもそうすれば、このどうしようもないどうしようループもどこかへ消えるだろう。今日の終わり目がわからなくなることもなくなるだろう。動けなくなることもなくなるだろう。
今日は、noteの担当だから、今日が終わる前にこのnoteを投稿したい。
月曜日は燃えるゴミ、火曜日は燃えないゴミというサイクルを愛してやまない。
明日
いいへんじ 二本立て公演
『器』/『薬をもらいにいく薬』
日程
2022年6月8日(水)~6月19日(日)
会場
こまばアゴラ劇場
予約
https://www.quartet-online.net/ticket/utsuwakusuri
公演詳細
https://ii-hen-ji.amebaownd.com/posts/33413098
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