白夜ちゃん

18歳

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意味不明な二人の話

「憂、燦々の意味って知ってる?」 そう聞いてきたクリープハイプ好きな彼とはネットで二週間前に出会った。大学四年生、私の四個上。会うのは今日が初めてだけど文面通り気配りが出来て落ち着いている人だった。 「知らないな〜、どういう意味なの?」 対して私は高校三年生。彼との共通点はクリープハイプ好きなことくらいだけど話していて何故かすごく落ち着く。 「憂、燦々って実は浮気されてる女性の曲なんだけどサビの憂憂憂憂憂は月曜〜金曜を表していて、燦々は土日のこと、つまり平日彼は浮気を

    • わたし

      私を傷付けた人と私が傷付けた人、どっちの方が多いのか数えた時に前者の方が多いなら私の人生に悔いはない。私に救われた人がいるとしたらそれはもう嬉しいとかいう言葉では収まらないくらいの感情になる。利用するより利用される人間になろう、そう考えて生きているし私の考え方や私が綴る言葉で誰かを少しでも楽に出来たら嬉しいなと思いこうして常日頃文章を書いている。正直私は自分の文章が好きではない。本当は心の中はぐちゃぐちゃで霞んでいるのに綺麗にまとめて文章を書く癖があり、私はこんなことを思って

      • 好きな曲のサビを忘れた

        一緒に孤独と戦ってきた大事な友達2人が理想の生活を手に入れていた。親友と距離が出来て素直に抱きつくことが出来なくなった。お母さんに彼氏が出来てその後すぐに別れていた。好きな人に裏切られた。体を売った。知らない人と食べるスイーツは全く美味しくなかった。 私は別れてすぐに違う人と遊びに行ったり付き合ったのに元彼が違う女の子と話しているのを見て泣きそうになった。酷いことをされたのに嫌いなんて言えなかった。親友にだって理不尽なことですれ違ったのに未だに仲良かった頃に戻りたいと思う。

        • 愛憎

          私、自分をどんなに傷付けた人でも嫌いになること出来ないんだよね。君のせいで私の人生変わったしボロボロになったのに、なんで嫌いになれないまま君の気持ちを知りたくて君がよく聴いていた曲を聴いて考察してしまうんだろう。 多分だけど、君には忘れられない人がいたんじゃないのかな。その人のことを忘れるために私と付き合ったんじゃないのかな。 それは私も同じ、ごめんね。 君にちゃんと好きを伝えていれば君はまだ私の隣にいてくれたんじゃないかな、君だけじゃない、私と付き合ってくれた全員私は

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        意味不明な二人の話

          17歳で得た知見

          この人しかいないと思った人の代わりになる人なんて世の中にたくさんいる。私の涙を拭いてくれるのはあの人だけだと思っていたけど他の人も私の涙を拭いてくれた。あの人だけ、なことなんて多分なくて代わりはいくらでもいる。だから一緒にいて傷付くことの方が多いならすぐに離れて良いと思う。 憧れの人が憧れじゃなくなるなんてよくある話で、そしてそれはすごく悲しいことだと思う。あんなに必死に手を伸ばしていた人をコーティングしていた魔法が解ける瞬間。それは今までの自分の努力ごと無くなってしまう気

          17歳で得た知見

          僕だって信念があった

          去年ある出来事がきっかけで亀裂が入ってしまった親友のカラオケの十八番を初めて原曲で聴いた。聴いた瞬間涙が止まらなくてどうしようもなく苦しくなってしまった。初めてこの曲を聞いた時、親友と私は運命共同体と言って良いくらい必要不可欠な関係だった。二人で一つ。私と隣には必ず親友がいてくれた。親友の歌声は綺麗で可愛かった。不意に息絶えてしまうんじゃないかと思うような繊細な声をしていた。親友がいたから生きていた。親友に会うために学校に行っていた。 だけど、お互い今は色々変わってしまった

          僕だって信念があった

          全部狂わせた、夏

          初めて自分の体を売った。 全く好きじゃないおじさんとキスをした。 大切にしたい彼氏が出来た。 全て矛盾していて苦しくなるよ。大学進学のモチベーションが見つからなくて今は就職するために色々と調べる毎日を過ごしている。私はたくさん汚れているはずなのに周りの人は変わらずに私を素直とか優しいとか純粋とか、そう言っている。矛盾していて本当に笑えるよ。 私は自分の体とか気持ちとかどうなっても良いと心底思っている。妊娠したら自殺すれば良いし裏切られても私のことだからまた人に期待する

          全部狂わせた、夏

          信じすぎるくらいで良い

          私の相談をよく聞いてくれた人に告白された。正直前回の恋愛でたくさん泣いたから誰かと付き合うことはあんまり考えていなかったけど、告白は素直に嬉しかったしこの人は信頼出来ると思って付き合うことにした。今までの人全員そうやって「この人なら大丈夫」と思って結局騙されたり傷付いたから、私のこの気持ちは頼りないものなんだろうけど、私はやっぱり人を疑って生きることはしたくない。時には人を疑うことも大事で自衛は生きる上で大切なのは分かっているけど、それでも私は人を信じて生きていきたい。これで

          信じすぎるくらいで良い

          18歳

          先生のことが好きだった中学生の頃、早く成人したいと誰よりも強く思っていた。自分の年齢にたくさん傷付けられたせいで年齢に対して過敏になったし自分のコンプレックスにもなった。 私はあと一週間で成人、18歳になる。やっと、あんなに願っていた18歳になる。全てのことが合法になる。その事実に救われる反面私の心の中には先生との未来がないから「今更意味ないんだよな」と思ってしまう。先生が好きだった中学生の頃には考えられなかったことをたくさん経験してきて、俯瞰して先生を見れるようになった今

          歪んでる

          人間誰しも他人に必要とされたいと思ってる。私は少しその感情が人より強い。実際に寄りかかられると疲れるのにどうしても求めてしまう。 私の口癖は「私で良ければ全部聞くよ」だ。特に悩みを抱えてるけど人に言えないんだよねと教えてくれた人に対してそう言ってしまう。表現を気にせずに素直に書くなら、私は、抱えてる悩み全てをすごく知りたくなってしまう。人に言えないことを私には言ってくれる優越感が好きなだけなのかもしれないと最近思った。その人の悩みを全て聞いた時に私はすごくその人を好きになる

          汚れた街で生まれたの

          元々私は報われない人に恋をしやすくて叶わない恋ばかりだった。好きな人にはとことん一途で、どれだけ叶わないと分かっていてもずっと好きでいた。そのせいで両思いとか付き合うとかそんな経験は少なくて漫画や映画を観て憧れが募る一方だった。 「恋人」ってお互いが強く愛し愛される関係だと思っていてその関係になることはすごく難しいと思っていた。だけど、「誰かを忘れる為に付き合う」ことを私は知ってしまった。恋人なんて別に片方が付き合おうと言ってしまえば気持ちがなくたって、未来を信じていなくた

          汚れた街で生まれたの

          ちょっと思い出しただけ

          忘れられない人を想い続けていた日々に貴方は突然現れて色を付けてくれた。お互い本気で向き合っていてずっと一緒にいるんだと思ってた。ずっと一緒にいる覚悟を私は決めてた。十七歳の私と二十一歳の彼との関係は周りに認められにくかったけど私は初めて周りの声が気にならないくらい忘れられない人を忘れるくらい好きになれた。本気で好きだった。だから初めて身体を許した。貴方なら全て受け止めてくれると思った。だけど身体を許した数日後に突然「関係を解消したいです」と連絡が来てその時には既に私のアカウン

          ちょっと思い出しただけ

          私の人生全部あげる

          今の恋人との出会いはネットで、正直最初は全く信頼していなかったし皆と同じでただの体目的なんだろうなと思っていた。だけど、最初から彼は他の人とどこか違っていて、色々な人から届くメッセージの中でパッと目について何となく返信してみたのが始まりだった。 お互い好きなバンドが同じことが分かり、会う前に電話をした時にはつい長話をしてしまって、会ったことがない人のはずなのにすごく安心して話せる存在だった。彼からのアプローチは最初からすごくてそれに流されて付き合わないように、ちゃんと冷静に

          私の人生全部あげる

          世界で独りだった

          貴方は周りに誰一人味方がいない状況になったことはありますか。誰一人手を差し伸べてくれなくて世界の全てが敵だったことはありますか。 正直「人は一人じゃない」という言葉は割と正論で完全に一人の状況はないと思う。自分が気付かないだけで少し遠くを見れば誰かしら助けてくれる、それが世界の仕組み。だけどあの時の私は確実に一人だった。私の目に映る範囲に味方は誰一人いなかった。あの瞬間は私は一人で生きていたと思う。 元々感情を表すのが苦手だった私は更に苦手になってしまって未だに愛情表現が

          世界で独りだった

          映画「流浪の月」

          設定が面白そうという理由で観てみた映画。結果私の中で忘れられない映画になった。寝る前の暇な時間を潰すのに使うには少し重かったけどすごく考えさせられた。 ここから先はネタバレになってしまうので自衛お願いします。 私はこの映画を観てプラスな感情を見い出せた訳ではなくてただひたすら愛することは難しいことを痛感した。愛し合っているのに一緒にいることで周りや自分達を苦しめたり、愛を上手く形に出来なくて愛する人を傷付けたり、過去に囚われて目の前の人を大事に出来なかったり。好きという感

          映画「流浪の月」

          決別

          独り身だった私に突然訪れた大学生との出会いで私の生活に色が付いた。明日のデートでよっぽどなことがない限り付き合う話になると思う。その人は今までの恋人の中でずば抜けてカッコ良くて話とか価値観の合う人だ。出会いはネットだけどお互い遊び目的の人を嫌っていてお互いのことを本気だと認識したからデートすることにした。その人のことはすごく大事にしたい気持ちだからこれを機に先生のことをちゃんと自分の中で終わらせようと思う。今まで付き合っているのに気付けば先生を考えてしまって「本当に私は恋人が