【RSC期】リナクロ・Tier1考察・雑記【Shadowverse】
こんにちは。おためしと申すものでございます。
Shadowverseの新段「リナセント・クロニクル」が始まり3日が経過しました。
様々な新カードに触れ、デッキの定形もある程度固まりつつあります、
現段階で、環境の中心に据えているリーダーは「エルフ」「ビショップ」「ロイヤル」だと感じています。
今回は、現状主流になっているリーダーのデッキについて、自分が実際に触ってみてどういった強みや弱みがあるかをまとめていこうと思います。
(雑記レベルなので参考程度にしてもらえるとありがたいです。)
1.環境デッキ紹介・解説
【ラティカコンボエルフ】
プレイ難度:★★★★★★
パワー:★★★★★
安定度:★★★☆☆
リーサルターン:6~8T
「万緑の回帰・ラティカ」や、「生命の宴」から出てくる「深き森の異形」をフィニッシャーとしたコンボデッキ。
このデッキを使用した有利不利
有利:カウントビショ
微不利:アグロロイヤル
序盤は「ギガンティックブロッサム」や「妖精の弓使い」などのフェアリーで盤面をいなし、「生命の宴」や「ワンダーツリー」で手札を補充。
「瘴気の妖精姫・アリア」で中盤以降の除去を取れる体制を整えつつ0コスのコンボパーツを集めていきます。
コンボパーツが集まると、一気に手札のカードをプレイし「ラティカ」と「優美な猫姉妹・シャム&シャマ」でワンショットを狙うデッキとなっています。
上振れると最速5,6ターン目に「異形」が出てきたり、「ラティカ」で大ダメージを与える事ができます。
やられた側としてはすごく理不尽な強さに感じますが、実際にこのデッキを使ってみた感想としては…
プレイがとてつもなく難しい!!!
自分の主観ですが、歴代コンボ系のエルフデッキで順位付けをするなら
ラティカ > リノセウス > ロキサス
の順で、歴代トップのプレイ難度だと思っています。
このデッキの核になっているカードは、「英雄の覚悟」と「幻獣の遣い」の2枚です。
『英雄の覚悟』
このターン中にカードをプレイした枚数を+1する。
このターン終了時、このターン中にカードを、
4枚以上プレイしていたら1枚引き、自分のフォロワー全て+1/+1する。
8枚以上プレイしていたら更に1枚引き、更に+1/+1し、守護を付与する。
フィニッシュターンのプレイ枚数稼ぎや、次の相手ターンの疾走を止める為の守護を並べる役割になります。
このカードを使う時は、基本的に複数枚「英雄の覚悟」を使うので、リソースが少なくなった相手や、除去能力の乏しい相手に対して、強化したフォロワーが取り切れず、圧殺できるケースも多いです。
注意点として、ラティカの効果は『カードをプレイした時、4枚目なら…』のようにプレイしたタイミングでこの枚数の条件を満たす必要があるので、プレイ枚数+1の効果でラティカの効果条件を満たさないように気をつけなければなりません。
『幻獣の遣い』
これが場から手札に戻った時、自分のPPを4回復。
ファンファーレ 相手フォロワー1体に4ダメージ。
進化時 これを手札に戻す。
このカードのコストは実質0です。
進化権とバウンス系のカードを実質プレイ枚数+1に変換できます。
このカードを動かすのは、大体6ターン目以降になります。
よくある始動のセットプレイとして、
ウィスプ・ウィスプ・ラティカ・ラティカの包容…(ここまで1コス)
この後、幻獣・1コスバウンス・幻獣(進化でバウンス)…
のような流れ。(上記の例で2コス(+進化1消費)で7枚プレイ)
これに「英雄の覚悟」一枚と1コス3枚で12枚プレイになります。
また盤面に4点の効果もあるので、4,5ターン目にだして除去札としての役割もできるのが器用なところです。
この2枚が主なプレイ枚数のかさ増しを行っているので、これ抜きのウィスプのみで12プレイを達成するのは相当難しいです…。
早期にこの2枚をどれだけ引けるかが肝心になるので、安定性的には少し欠くかな?という印象。(エルフミラーだと顕著)
また、最序盤は素のフェアリーでの処理に頼っているので、アグロ系のデッキにはコンボパーツが集まる前に轢かれたり、中盤の処理でウィスプを吐かなければならなくなります。
このデッキと対面したら展開を絶やさない事を心がけると良いでしょう。
【ヤテラントゥビショップ】
プレイ難度:★★☆☆☆
パワー:★★★★☆
安定度:★★★★★
リーサルターン:7~9T
ナテラの大樹やカウントの短いアミュレットを序盤に割り、7ターン目以降にヤテラントゥで全てをひっくり返すデッキ。
このデッキを使用した有利不利
有利:下記の不利デッキ以外
不利:アグロロイヤル・ラティカエルフ
前期と比較して、7ターン目までに割れるアミュレット数が破格になったデッキです。
しかも、どのアミュレットも1,2コスと低コスなので除去の隙間でアミュを設置することができる事と、「ダーティプリースト」や「浄化の鉄槌」など低コスの消滅が多く、様々なデッキのコンセプトを潰すことができてしまう。
(破壊数を稼ぐネメシスや、リアニ・ネクロマンスを使うネクロなど…)
詳しい動きやカードの役割は初日に書いた記事を参考に、現時点での構築と変更カードの説明のみにさせていただきます。
現構築は以上の画像の様になっています。
変更点は、「ピラータートル」「セリーナ」「アンヴェルト」「ノア」が抜け、「リボルバーイーグル」「明光の翼人」「輪廻の女神」を入れました。
『リボルバーイーグル』
結晶 3; カウントダウン 2
ファンファーレ 機動二輪車1つを出す。
ラストワード 壮麗なる隼1体を出す。
(本体効果は省略)
結晶効果で、機動2輪車を出し壮麗なる隼を準備できる。
機動二輪車で後続の「ムニャール」などのパワーを上げ中型フォロワーの除去がし易くなったり、「不器用な信頼」で即割りし顔を詰める事もできる。
壮麗なる隼が出る事が重要で、一度破壊されるとヤテラントゥの抽選から出てくる為採用。
このデッキで主に破壊されるフォロワーは、ムニャールかパニスナの2種類なので高確率で壮麗なる隼が出ます。
できるだけ、抽選の確率を下げないために序盤・中盤で上記2種類をプレイしすぎないように立ち回れると良いでしょう。
『明光の翼人』
結晶 2; カウントダウン 2
自分のターン開始時、残りEPが相手より多いなら、自リーダーを2回復。
ラストワード カードを2枚引く。
(本体効果は省略)
ラストワードで2ドローするカード。
カウント2と遅効性のドローなのが少しだけ難しいが、EPを上回っている時の回復効果が超優秀。
この回復効果のおかげで、アグロ系のデッキにギリギリ詰め切られず7ターンまでもつれ込ませる事が多いです。
ただし相手が後攻展開するデッキだと、パニスナなどに進化権を切らざる負えなくなることも多く、先行の時はダティプリやムニャールなどでうまく除去できない限り効果を活かすが難しいので一長一短。
「輪廻の女神」については自由枠です。
エルフの疾走に刺さるかなぁ、と思い入れていますが付け焼き刃程度でしか有りません…。
代替候補として、「破邪の光」を入れると、ドラゴンの大型やロイヤルのアルベールなどに少し強いです。
他には、「ワールドブレイク」で深き森の異形を取れたり、手札管理のしやすい「ルナールプリースト」等、もう少しいいカードはあると思います。
「光輝の顕現・ラー」は2,3枚目のヤテラントゥを引けない時に無理やり押し込めるケースが多いので1枚は入れておく事をオススメします。
ドロソが多く、よくデッキが回るので1枚で十分仕事をしてくれます。
(不安なら2積み)
ラティカエルフやアグロロイヤルと比較するとパワーが落ちる事と、大抵リーサルは7ターン目以降になる事が多いので、前述の2デッキには不利となっている印象です。
このデッキは、手札管理だけが難しく溢れさせないように注意すれば、消滅除去の多さや、安定したドローがあるのでコンスタントに勝ちを重ねられます。
【アグロロイヤル】
プレイ難度:★☆☆☆☆
パワー:★★★★☆
安定度:★★★☆☆
リーサルターン:5~7T
序盤から展開を継続し早期から圧をかけ、連携効果による中盤の盤面形成も得意とするデッキ。
このデッキを使用した有利不利
有利:ヤテラントゥビショップ
微有利:ラティカエルフ
新カードで低コス有能カードが多く追加されたので、序盤の展開力やドローもでき安定して顔を詰めに行ける様になっています。
特に有能な新規カードについて触れていきたいと思います。
『ムササビの伝令兵』
タイプ: 兵士
ファンファーレ カードを1枚引く。連携 10; 1枚ではなく2枚
ドロー効果がついた2コス1/3フォロワーと地味ではありますが、エミリア主体でドローを回していた前期と比較して、早期から手札循環ができることで安定して次のプレイに繋ぐことができます。
また、1/3というスタッツも優秀で1ターン目の1/1フォロワーや、エルフのフェアリー、ムニャールの1点ダメージも耐えつつ上から取れる体力になっています。
中盤以降も、ドロー効果が強化されるので腐ることがなく、このカード一枚で格段に安定感を上げることができます。
『撲滅の兵団長』
アクセラレート 3; スティールナイト1体とヘヴィーナイト1体を出す。
タイプ: 指揮官
直接召喚 自分のターン終了時、連携15; これを1枚、デッキから場に出す。
守護
ファンファーレ 連携 10; ランダムな相手の場のカード3枚を破壊する。
連携 20; 3枚ではなく5枚。
アクセラ3で2/2と1/2フォロワーを出すことができ連携を稼ぎ、中盤戦以降は直接召喚で5/5守護になるフォロワー。
今までのロイヤルの3コスは、「ゲルト」や「アームドバトラー」など盤面に1体しか並ばない事が多かったので、2体盤面に出せることで盤面圧をかけつつと連携稼ぎも行うことができ安定感の底上げになっています。
ファンファーレ効果についても、エルフの「英雄の覚悟」で大型守護を複数並べられた状況等を突破するのに役立つ事が多いので、どの場面でも腐らない優秀な一枚です。
『キャットアドミラル』
タイプ: 指揮官
自分のターン終了時、連携 7; 相手のリーダーに2ダメージ。
進化時 シールドガーディアン1体とヘヴィーナイト1体を出す。
進化時にシールドガーディアンとヘヴィーナイトを出し連携を3稼ぐ事ができるカード。進化した本体が守護裏になるのが偉い。
連携7達成すると持続的なバーンが飛ぶので、相手に除去を強いられる。
このカードはDOV期のアディショナルで追加されたカードなので、厳密には新カードでは有りませんが、上記のカードたちで連携強化され4ターン目に進化した時点で連携7を達成する場面が多くなり詰め性能が格段に上がりました。
『光耀の標・ミストリナ&ベイリオン』
タイプ: 指揮官・自然
疾走 守護
ファンファーレ ランダムな相手のフォロワー1体に5ダメージ。自分の手札にアミュレットがあるなら1枚捨て+2/+1する。ナテラの大樹を捨てたら、自分のPPを3回復。
6コス4/6守護疾走+ランダム5点除去だけでも十分に強いのに、さらにスタッツの上昇とPP回復もある超パワーカード。
同じ弾に収録されている、ナテラの大樹を手札に加えるロイヤルカードがどちらも1コスと軽く、特に「陽だまりの陽光」というカードとコンボになっているため、このカードは実質3コス6/7守護疾走となる。
タイプも指揮官・自然と2タイプあるので「ガルヴァン」の火力アップにも寄与している。
環境最初期のCLC期にいた、「ドラゴニュート・シャルロット」といカードが8コス4/7守護疾走なので、類似点の多いこのカードと比較すると5年間のインフレを感じますね…。(気付いたらパンツナーフもされてるし…)
新段での安定した展開力と「ミストリナ・ベイリオン」によるシンプルなパワー疾走、自然・機械の復活によるガルヴァンの火力アップ、前期からのアルベール・ジェノの疾走など…
少し前の展開はできるけど除去されると手が出ない時期から、詰めの手段と性能が格段に上がっています。
また、「シュバリエ・マグナ」というカードは、序盤は結晶1ドローで、後半はダメージカットの大型守護にもなるので、対戦相手に合わせて器用にメタれる一枚になっているんじゃないかな?と個人的に感じています。
どのような組み立てで盤面を形成するか、リーサルに持っていくかを考えるのがとても楽しいデッキなので、色々と研究しつつ近いうちに構築考察記事を上げたいと思っています。
2.今後の環境と調整が入るかどうかの考察
今期はどのクラスもパワーカードが多く、ここに挙げた3クラス以外にも戦えるデッキは全然あると思っています。
実際、自然ドラや機械メネ、復讐ヴァンプなど環境で見ますし、プロの方がネクロでグラマス到達している報告もあります。
エルフはワンショットのインパクトは大きいですが、実際触ってみて事故も多く対策のしようがない程ではないし、調整があるとしたらビショップの消滅札が少しコストが上がる程度かなと思っています。
昔と違い一枚のパワカより、デッキ全体のコンボを重視したカードが増えているので、色々な角度から流行りのデッキをメタれるカードがないか模索できると思っています。
ここまでこの記事を読んでいただきありがとうございます。
この記事がみなさんの楽しいシャドバライフに寄与できれば嬉しいです。
また構築について書く機会があればよろしくおねがいします。