初めまして。
初めまして。星埜銀杏(ほしの・いちょう)と申します。
まずステレオタイプ的な自己紹介に入る前に物書きとしての名刺代わりの二つほど短いお話を公開しておきましょう。あ、もちろん新作書き下ろしです。このSSを読んで私という物書きがどんなものを書いているのかを掴んで頂ければと思います。
では、一つ目。
【あり得る】
トメさんの目出度き117歳の誕生日。
野外ホール舞台の中心で静かに微笑む。
色鮮やかな花火が乱舞して詰めかけた観客は一斉にお目出度うコール。その大音響は舞台の屋根を揺らす。ボルテージは最高潮。失神する者も続出。そう。今までギネスに登録されていた世界最高齢は117歳。トメさんはその記録を破ったのだ。
だからこそだ。
ある種の異様ともいえる盛り上がり方をしたのは、当然と言えば当然なのだろう。
観客の期待に答えるようトメさんへと静かにマイクが向けられる。
大記録を達成した今の気持ちを一言で。
あ、うん、そうじゃのう。
ゴホン。
フォフォ、ワシの3つ上の姉も家で喜んでいると思いますのじゃ。
お姉さんが……、ですか?
そうですじゃ。ワシと同じでとても元気で健康体の姉がですじゃ。
【了】
では次の作品にいきます。
【意味が分かると怖いお話】
虐待を受け傷ついた子供に愛を与える。
言うは易しだが、行うは難しとも言える超がつく難題へと挑む夫婦がいるらしい。
俺は、そんな愛が溢れる夫婦に取材を試みた。取材は和やかなるムードで、つつがなく進行して無事に終わった。印象的だったのは引き取られ愛を与えられている子供達の笑顔。その笑顔に釣られ、こちらも、わざとらしくも頬が緩んでしまった。
そして、
取材を終えて、今、思う。
早く、あの可哀想な子供達の体から痣が消える事を切に願うと。
【了】
こんな感じでございます。
2話目の意味が分かると怖いお話は敢えてオチを濁してあります。なので1回、読んだだけでは意味が分からないかもしれません。一応、この自己紹介の記事の最後に答えは載せておきます。なので最後まで読んで頂ければ幸いです。
では星埜銀杏ってどんな人なの? って話ですが。
一言で言うと馬鹿ですね。
あ、アホでもいいのですが、ともかく馬鹿っぽい事が大好きなのです。ノリと勢いを大事に毎日を幸せに生きるべく試行錯誤している人間です。むしろ幸せこそが大事であり、それ以外の事は二の次にする幸せマニアを自負している変な人です。
ただし、
難しい事を考えるのも好きで自分なりの答え(哲学)を持っていたりします。特に創作(※漫画や小説、イラストなど、その他諸々)に関しては信念とも言える定理を確立していて他人になにを言われようと自分の道を突き進む傾向にあります。
まあ、でも、いわゆる頑固ってやつではないです。
自分にとって良いもの(……や考え方)があれば、今まで主張を曲げて(……忘れてかな?)取り入れるのも、また私という人間の特徴ですね。だからこそ、よく友に「お前は主義主張に一貫性がない」と言われてしまう始末です。トホホ。
まあ、でも、自分の中では自分の生き方は一本の芯が通っているので無問題です。
性格的には、腰が低いのが自分でも嫌ですが、それ以外は普通の人だと思います。
そんな感じでしょうかね。
最後に。
……意味が分かると怖い話のネタバレ。
意味が分かると怖い話の答えは「愛」の正体こそ……、すなわち「暴力」。夫婦曰く、愛のムチというやつらしいです。もっとオチをわかり易くする事もできますが、敢えて意味が分かると怖いお話にしてみました。ではでは、また次の更新で。
チャオ。
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