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目に見えない柵【短編小説】

彼女ではない彼女との日々から約5.6年が過ぎ去り少しは強くなった頃、
別の人に出会ってた

その人はたしか、自分とは似つかわしく、美人でかっこいい人だったと思う。

そんな彼女に似た匂いを感じていた気がする。

旅行のようなものもした気がする。。

だが、昨日○○○と文字で言われた。
その思い通りに私は引き、書いている。
私は力になりたかった
ここ数年の力を彼女のために使いたかった。

しかし、私は言語の力を持てあわせていなかった。

彼女の発する文字に私の言語力では圧倒され、会話のリードは完全に奪われ、内容に動揺していた
対話を意識していたワタシは彼女の意思を尊重することしかできなかった

ワタシからの意思は拒否され、なにも力になれないまま、首脳会談は強制終了された。


さて、これから私はこの大切な記憶想い出をまた消さなければならない、忘れなければならない

次の新天地に着く頃にはできているだろうか
言語の力を取得できるだろうか

そろそろ、卒業式が行われる三ノ宮駅に着きそうだ
これにて私の学生時代は終焉を迎えるだろう
次は社会人時代だ

これからの人生はどうなるかわからない、でも
ほんの少しでも強く生きていこう
彼女たちをも見返すことができるように

向上心を持たないものはバカだ

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