ランキングって、なんのためにやるものか
すごく当たり前ですが、
1位は、なんだろう?って気にしてもらって
みなさんに見続けてもらうための縦軸。
こんな偉そうに書くことでもないのですが。
私の担当する番組で、
とあるスポーツ選手の成績をランキング形式で
紹介したとき
若手ディレクターは、
本人曰く「深く考えずに」、ずっとランキング表を
ばらしたまま、トップ10を紹介していた。
あれ?これって常識じゃないの?
いや、常識なんだけど、
やっぱり、みんなテレビを見なくなってきているから
テレビ的な常識は通じない。
これって、チャンスだよね
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✅ずっと書いてますが、簡単な自己紹介・・・
(読まれた方は吹っ飛ばしてください)
私は、フリーランスなのに、日テレの番組の総合演出をしています。
普通、総合演出は局員か、大きな制作会社の上のディレクターが
やるので 相当、珍しいパターン。
それなりにいろんな経験をしてきたので、
そこが評価されているのかなぁと。
そんな経験を活かした、映像制作に必要なノウハウをまとめたnote。
番組の若手のために書くけど、それだけだともったいないから 公開します。
テレビ番組の作り方って、マジでマニュアルになってなくて 基本、全てが口伝です。本にもなっていません。 ※それだけにいろんな手法があって、バラエティに富む番組があるのだと思いますが。 なので、業界の若いディレクターにとっても、貴重な気はしております>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
テレビの演出は、ほぼ100%
チャンネルを変えられないように考えられている
そう、とにかくダラっと、先がなんとなく気になるように。
ひっぱりながら。
毎分視聴率っていう、グラフを見て、
やれ、「スタジオを挟んだ時下がった。」
「いきなり本題からいったから、視聴率が上がった」
とにかく、これだけ、毎日、何百人が考えて作られている
だから、比較的、「面白さ」よりも「見てられる」が
優先されることが多い気がする。
視聴率以外の価値を見出せない限り、
この無限ループで戦い続けるわけですが
(90%以上の番組がそうです)
それだけに、ずっと見続ける仕組みが
たくさんある
ランキングは、その最たる例。
1位が気になって見続ける。
クイズも、そう、答えが気になって見続ける。
結末に大きな勝敗があるのも、そう。
最終的にどうなるか、気になる。
アバン(先に見どころを見せる)のも、そう。
そのシーンは、いつみられるの?ってなる
テンポよく、次々ネタを転がすも、そう。(衝撃映像とか)
なんとなくずっと新しいものが見られる。
だから、この「ひっぱる」という考え方は
若手のみなさん、基本中の基本、
テレビの教科書1ページ目に書かれるくらいのレベルなので
覚えておいてください。
でも、
これだけじゃダメ。
おもろないから。純粋に。
(私が)目指すのは、面白さで視聴者を引っ張ってくることなので、
じゃぁ、ひっぱらずに見続けてもらう方法を
考えないとダメだよね。
なので、明日、その続きを
考えていきます