若手Dは、最初から個性なんて、出す必要はない。(守破離)
よく、若手の動画を見ていて思うことが、
型がなさすぎる。基本がなさすぎる。
鬼クソブラックな業界だった、テレビ業界が
急激にホワイトになろうとした結果。
型がない、基本ができていないディレクターが
大量発生しているように感じる。
昔よくあった、イナゴの大量発生的なようにね。
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それを防ぐには、本当は、きっと、個人の努力しかないけれど
そんな風に簡単にあきらめたくないよねっていう、教育の話
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✅ずっと書いてますが、簡単な自己紹介・・・
(読まれた方は吹っ飛ばしてください)
私は、フリーランスなのに、日テレの番組の総合演出をしています。
普通、総合演出は局員か、大きな制作会社の上のディレクターが
やるので 相当、珍しいパターン。
それなりにいろんな経験をしてきたので、
そこが評価されているのかなぁと。
そんな経験を活かした、映像制作に必要なノウハウをまとめたnote。
番組の若手のために書くけど、それだけだともったいないから 公開します。
テレビ番組の作り方って、マジでマニュアルになってなくて 基本、全てが口伝です。本にもなっていません。 ※それだけにいろんな手法があって、バラエティに富む番組があるのだと思いますが。 なので、業界の若いディレクターにとっても、貴重な気はしております>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
守破離でいうと、自分はどの段階?
守破離って、日本の茶道・武道の修行の段階を示した考え方なんだそうですけど。
これは、本当に教育の真理の1つなんだと思う。
「守」=師匠のやり方を忠実に守って、確実に身につける段階。
つまり、マネする段階
「破」=それをちょっと破る。他の人のやり方も、いいところは取り入れて
発展させる段階。
「離」=教えから、離れて、新しいものを生み出し、確立させる段階
これでいうと、
大体、若い人は「離」から挑もうとする。
何もないのに、新しいことをやりたがる。
勝たないよ、型ないよ。
✅「守」は、とことん。で超伸びると思っている派です
で、それぞれの段階で、どういう風にすればいいか?話すと
「守」は、とにかく師匠と尊敬できる人を完全コピーする。
それは行動から、癖からすべて。
テレビ業界でいうなら、尊敬するディレクターが使っている台本をひな形として、自分も使い。尊敬するディレクターの話し方をまねし、
尊敬するディレクターの編集の仕方をマネする。
だけでなく、
起きるタイミング、飯を食べるタイミング、飯の趣味、
鞄の持ち方、使っている道具 まで完コピした方がいいと思う。
何歳であっても、自分の学び直しのタイミングだと考えて
「守」の段階であるものは、完コピだ。
そこまでして、初めて、尊敬するディレクターの考え方が見えてくる。
💡台本は、ここを気にして書くから、この形なんだ!
💡この時間に食事をするのは、ルーティンを大切にしてるからなんだ!
💡鞄の持ち方まで、マネると、その人に慣れた気がする!
など。
人間は、ほぼすべての行動が、政治的であり、
何かしらの判断の元行っているので、
(自然にやっているようなことでも、楽したいからその行動を選んでることが多い)
とことんマネることがいい
✅「破」は、自分の好きの組み合わせ
とことん守って、型ができたら、次。
(型ができるタイミングは、努力量と、能力によって変わるので割愛)
私は「破」も、マネ。
とにかく自分の好きなことをマネて取り入れることが
成長のもこみち、いや早道。
いろんな要素の組み合わせを学び、オリジナリティを出す。
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と思っている人も、そろそろ出てきていると思いますが、
そんなことはないんです。
そもそも、何がいい!何が好き!というのは、その人の個性であり、
その組み合わせは、その人にしかできない超パーソナルな能力。
あと、尊敬するディレクター(いまさらながら、長いので尊敬Dって、いまから略します。おそっ)をとことんマネしようとしても
♪育ってきた環境が違うから~
全く同じになりえない
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/109824875/picture_pc_0933452907915a337a0b812af44308bb.gif)
なので、恥ずかしがらずに色々マネる。
ここで、変なプライドを出したところで、
成長の時間がかかるだけで、あんまり意味ない。
✅「離」は、ディレクターとしての正念場
「守」「破」ができている時点で、大体、いいディレクターだと思う。
(いいディレクター=食っていける)
その後、いい演出になれるか?どうか?の大事なところが
「離」。
正直、私も、40すぎて、まだ、ここで戦っているように思う。
って急な悩み告白みたくなってますやん
離れようとしても、マネが残るし
奇抜すぎては受け入れてもらえない。
オリジナリティとニーズがマッチするのは
タイミングの問題も多分にあると思う。
だから、ここは、オリジナリティを連発、乱発して
1本の大きなHRを目指すのが正解なんだろうな、と、思ってるなう。
ここまで書いて思うのはAI使えば楽やん
きっと、「破」のいろんなものをマネるとかは、AIの得意なジャンルだと
思うので、ここは、いままでより、楽に超えられるのかも知れない。
「守」「AI」「離」
守=尊敬Dの教えを守って、基礎を作り、
AI=AIをうまく利用して、いろんな好きの組み合わせのパターンを出し
離=自分だけのクリエイティブを出そうと戦い続ける
もちろん、守でも離でもAIは暴れまくることができるんだろうが、
遠くに飛ぶには、基礎が大事なので
守は、やった方がいいかも。
と今は思う。
けど、きっと、考えは変わる。
だってAIすげーもん