ソフトウェアエンジニアとしてアメリカに引っ越した②ビザ面接の申し込み、そして本番
(トップ画像:面接直後のわい記念撮影。解放感ありすぎて疲労が滲み出た顔をしている)
前回の続きです。今日は初めてオフィスに来てみたものの、まだ入社前なので他の人を邪魔しないよう大人しくnoteを書いています。
ビザ面接とは
会社が転籍を認め、必要書類がそろったところで、アメリカ大使館・領事館にて面接を受ける必要があります。受かればビザが発行され、落ちると数ヶ月後に再チャレンジすることになるようです。
いざ、大阪の領事館!の前に、申込みの壁
京都在住だったため、大阪の淀屋橋にある「在大阪・神戸米国総領事館」へ行くことにしました。その他、札幌・東京・福岡・那覇でも面接を受けることが出来ます。どこの領事館は面接が厳しいとかその手の噂もありましたが真偽は不明、いくらなんでも遠征するほどではないため素直に大阪へ。
ここで折角最寄りを選んだにもかかわらず、申込みにクセがあるせいですごく遠く感じたので紹介していきます。
なお、ビザ面接の待ち時間を事前に確認できるサイトがあり、私が受けたとき大阪の大使館は2-3日待ち程度でした。コロナ禍ではこの待ち時間が長かったなんていう話も聞きますが、実際のところどうなのでしょう?
クセその1: DS-160ビザ申請書
はじめに次のような情報を埋めて「DS-160ビザ申請書」なるものを作成します。
個人情報
アメリカへの渡航歴
過去の職歴や給与情報
学歴
証明写真(これは後日でも大丈夫!)
前の記事で触れた、ゴールデンウィークに頑張って書いた情報を使い回しました。というか、例の仲介業者に提出した情報の一部はここでしか使わなかったので、何も全部5月に用意しなくても大丈夫だったじゃないかーなんて思いました。でも結果として楽だったし、何でも後回しにする私としてはありがたかったです。
記入の仕方は下記の動画が大変参考になりました。申請書のフォーマットはマイナーチェンジしているため問われる順序が異なっていましたが、全て網羅されています。特にアメリカでの住所や滞在期間のように「まだ決まってない…」とか「そんなデータ持ってないんだけど?」といった項目についての迷いを全て解決してくれる神動画でした。
しかし…問題はそれを提出するサイト、君だ!!!
こちらセッションの有効期限が異常に短く、すぐタイムアウトします。そう、書いた内容がすぐ消えます。
動画のサムネで「こまめに保存」って言ってるおまめ氏がいますが、これこそが動画の中身以上に大事なことかもしれません。これから申請する方、嘘だろっていう頻度でSaveボタンを押すことをオススメします。複数ページに渡る申請フォームにもかかわらず、次のページへ行く動作では保存されないので(罠)、Saveしてから次のページに行きましょう。間違っても、フォーム上でイチから作文するのはやめましょう…消えます…。
ちなみにセッションタイムアウトになってから戻ってくるためには、申請開始時に発行される下記のようなコードが必要なので控えるのをお忘れなく!忘れると多分再開出来ません。
夫も私も、「う、うわーまた切れた!!!」と騒ぎながら頑張って申請を終えたのでした。
クセその2: 支払い
ビザ面接では2-3回支払いがあります。
面接を予約するための費用: 53,200円
出来上がったビザを郵送する費用: 6,380円(税込)※2人分
面接の費用: 500ドル(円安な2022年8月現在で70,000円ちょい)
1と2は事前にオンライン決済します。郵送してもらわず自ら取りに行く場合、2はかかりません。
3は面接当日に大使館・領事館で支払います。
いや、まず価格設定が怖いです。郵送1人3,000円ってかなり強気な設定ですよね。しかも同じ家で暮らす夫と私に別々のレターパックで届くので、人数分かかりました。それと、結構お高い1と3の違いがよく分かりません。
ただ、これらの費用は会社が負担してくれました。改めてありがとうJFrog!
さて、困ったのは1の支払いです。オンラインにてクレジットカードで払うのですが、サイト上に赤字で大きく「決済に失敗したら必ず問い合わせてください。独断で再実行はしないでください。もし二重決済されても絶対に返金しません。」といった旨の記載があります(運用でカバー!)。
「まぁこういうのは脅しだよねー」と気軽に支払ったら、見事決済エラーになりました。50,000円以上を二重決済されたら泣いてしまうので、大人しく翌朝窓口が開くのを待って問い合わせてから再度支払いしました。するとまたエラー。2度目の問い合わせ。結局別のカードで支払ったら上手くいって事なきを得ました…。
日時指定をして面接予約
ここまで来たら遂に予約らしいアクションが取れます(正確には、日時を決める→支払いの順だったかもしれません)。空きがあるのは平日の午前中のみでした。そもそも午後はやっていないのか、人気で埋まっていたのかは分かりません。
家族で予約する場合、代表者のみが予約すればOKなようです。我々の場合、私が先に予約した後に突然夫が「やってみよう」みたいなノリで自分のを別途予約しだして(なんで)、普通に予約完了まで行ってしまいバラバラの枠になって焦りました。
結果、1度すべてキャンセルしてから取り直したのですが、これにより支払った費用がパーになったらどうしようって慌てました。さすがにそれはなかったものの、余計なことはせず家族全員分まとめて1枠だけ抑えましょう…w
証明写真撮影
面接までに証明写真が1枚必要です。上記オンライン申請の時点でデータがあればアップロードし、なければ現物を当日に持っていけばOKです。
なんとなく大事な撮影なのでカメラのキタムラさんにお世話になりました。アポ無しで行けば撮ってくださるのが大変ありがたかったです。
余談ですが、好きなアーティストさんのTシャツ(分かる人には分かる:ikki T)というカジュアルな格好で行ったら、お店の方に「証明写真!?お着替えになりますか!?」と驚かれました。入社試験や学生証はともかく、資格試験とかならラフな服装で撮る人も結構いるんじゃないのか?w
それと実は…少なくとも大阪の場合、当日に写真がなくても大丈夫でした。領事館に証明写真機があったのです。その場で撮っている方もいました(もちろんそれで落ちるとかはありません)。
ところで、余った証明写真ほど扱いに困るものってないですよね。捨てるのなんだか躊躇われる。
面接当日!
アメリカ行きが決まったらYouTubeをやるぞ!と意気込んでいた私は、面接当日にもカメラを回して「こんにちは!今からビザの面接に行きまーす」なんて撮影する妄想をずっとしてきました。
しかし、実際は緊張しすぎて無理でした…。当日まで、「ビザ面接 質問」「ビザ面接 落ちた」とか何回も調べて、震えながらその時を迎えることになります。重度の小心者かつネガティブなのです。
もちろん検索して現実逃避するのみならず、対策として、書類にある自分の情報は頭に入れて答えられるようにしておきました。
持ち物は下記の通りで、所持品には厳しく最低限のものしか持ち込めないと聞いていたため、身軽な装備でバトルに挑みました。
申請書類(前回の記事で言及した、アメリカから郵送されてきた完成版)
パスポート
証明写真
面接の予約表
また、ネットの情報や人から聞いたことを参考に、下記だけは守るぞと決めていました。
永住を匂わせる発言はしない
書類に記述されている経歴や能力と矛盾することは言わない
領事館に着くと空港の保安検査場みたいに荷物のスキャンがあります。ただ、ビビりの私が想像していたほどは厳しくありませんでした。どのくらいの厳しさだったかは伏せますが、余計な私物があったら捨てられちゃうんじゃないかと思っていたので…w そこまで酷くはありません。
面接は役所や郵便局の対応みたいな雰囲気でした。開いている窓口は2つ、1つは日本語も英語も可、もう1つは英語のみ対応出来るようでした(英語力にかかわらず、どちらかランダムです)。
20-30分待ったのかな?長く感じただけかもしれません。英語のみOKの窓口に呼ばれました。ついにその時が!
そして!
内容は拍子抜けするほど簡単でした………
L-1 Blanketビザということで何度も渡米歴のある会社だからでしょうか、聞かれたのは
夫婦ですか?
会社はどこですか?
職種は何ですか?
アメリカに行ったことありますか?
だけでした!!!なんでや!!!!!いや、いいけど。苦労がないのに越したことはないけど。
一瞬で「ビザは承認されました」と言われて無事面接は終了したのでした。窓口の方、夫に「めっちゃ世界中旅してるね!」と声をかけ雑談までしていました。
何はともあれめでたしめでたし。その日は思う存分ビールを飲みましたとさ🍻
続いて、いよいよお引越しの準備
遂に会社としても国としても(?)渡米の準備が整いました。これが8月下旬の1週間程で起きた出来事です。
次からはお引越しやそれに伴う手続きについて綴っていきます。やらかしたこともいっぱいあるので笑ってやってください。
ではまた!