ソフトウェアエンジニアとしてアメリカに引っ越した③アメリカへの転居準備
(写真は友達の家に行ったら貼ってあった、ゆるめのお見送りカード。おもちっていうのは私のこと)
間が空きましたが続きです。日々のアメリカ暮らしが刺激的なので、このままではどんどん転勤の記憶が薄れてしまうー!早く色々書かないと!
今回は仕事やビザの話からは少し離れて、お引越しの話です。物理的な移動、そして手続きなどについて出国前に行ったことを記録しておきます。「あれ?この手続き漏れてない?」という疑問を回避するために自分が取り組んでいないものについても触れますね。
【追記】後から知りましたが、夫も似たような記事を書いてました。ほぼ同じ体験をしたはずなのに感じ方の違いがあってちょっと面白いです。また、私の方で掘り下げきれていないことや漏れていることも書かれています。
引越し業者の決定
クロネコヤマトさんの海外引越単身プランを使いました。夫が調べて決めてくれたので、他業者との比較については情報を持ち合わせておりません…。
このプランは段ボールたちを船便で2-3ヶ月かけて運んでくれるもので、大きな家具や家電などを持ち込まない人向けです。かさばる家財は全て処分、現地調達すると決めていたためこちらにしました。
荷物量に応じて3プランある中、選んだのは真ん中のレギュラーコース(ダンボール大7 + 小7で19万円)です。ちなみに、プランに悩んだら、小さいプランで申し込んでおいて「やっぱり足りん」となった際に後からアップグレードできるようです。逆にダウングレードは不可能なのでご参考まで。
なお、搬入先の住所は後から通達すれば良く、渡米して引越し先が決まったらヤマトさんに連絡するという流れになります。
税関向けの資料として、箱に詰めたものはすべて明細(名前・個数・価格)を書く必要があります。記入が面倒で断捨離が進むという説を唱えたいですね。その上で、中身は全てチェックされ持ち込めないものが没収されるという噂ですが、まだ届いていないためどうなることやら…。
そう、実は到着に時間がかかっており、9月に発送した荷物との再会が1月の予定となってしまいました(コロナの影響だとか)。約半年間なくても暮らせる荷物、果たして本当に必要なのか?難しい問いかけをされる結果となりました。
荷物の配達:家で靴を履く文化圏へ行くときは注意
引っ越しにしろ新たな購入にしろ、業者の方に家の中まで荷物を運んで貰う場合、伝えないと土足で室内に入ってこられることを頭の片隅に入れておくと良いですね。
友達から聞いた話によると、安全上の理由で靴が必須というルールの会社もあるので、当日いきなり伝えても聞き入れてもらえない(あるいはバトルが勃発する)ことがあるそうです。海外でも家で靴を脱ぐ暮らしを続ける場合、配送業者さんには事前に伝えるのが無難かもしれません。
不用品の処分
家具や家電をはじめ、不用品の処分でジモティーとメルカリを多用しました。物を捨てるのに心理的な抵抗があるので、引き続き誰かに使っていただけるというのが大変ありがたいです。
ちなみに自転車を人に譲る時は防犯登録を解除しておかねばならないという学びを得ました。豆知識です。国内にいれば電話で済みますよ。
現地の家探し
家探しについてはまた別の記事で詳細を書きたいですね。ひとまず出国前にやったこととしては、シリコンバレー不動産さんへの相談・連絡です。
アメリカでは仲介業者を使わず、オーナーに直接に連絡して家を決めるのがメジャーなようです。とはいえ、着いて早々そんなことをするのはハードルが高すぎる(詳細は以下)ため、業者さんにお願いして本っっっ当に良かったです。
英語や文化が分からない。住み始めるまでに必要なステップのイメージがないし、契約に関するところで間違えるとつらい
アメリカでの信用がない。引っ越して間もない外国人に家を貸すリスクを取れるオーナーさんばかりではないので、家探しに苦労する
車がない。内見だけで大変すぎる
もちろん手数料はかかるものの、候補探し、内見、契約(水道やガス含む)まですべて面倒を見ていただき大変助かりました。大体どなたも入国から2-3週間で入居が済むとのことです。また、現地で信用のある会社さんなので、家によっては敷金やデポジットが安くなることもあるようです。
引っ越しに必要な雇用証明書
これも家や状況によるものの、会社からの雇用証明書(employment verification / employment confirmation letter)を求められることがあるので出国前に備えておく必要があります。次のような情報が記載された書類です。
会社情報(社名、住所、サイト)
勤務開始日
1週間あたりの労働時間
年収
書類作成日
書類作成者の情報(氏名、肩書、サイン)
郵便局の転居届
国内の引っ越しと同様、転居届を出すのも忘れてはいけませんね!最近はe転居(オンラインで完結)があって便利ですね。
自分は実家宛にしてあります。しかし、国内に転送先がない場合はどうするのが良いのでしょうね…。
国や地方自治体関連の手続き(税、住民票など)
納税管理人を立てる
会社員と個人事業主どちらもやっていた私は、毎年確定申告をするタイプの人間です。
今年は転勤する年だし、日本でもアメリカでも収入を得るし、あと渡米した後もずっと日本の印税が入り続けるし、そんな自分の税金はどうなるのか、まったくの謎でした。
調べてもよく分からない状態が続いたので、国税局の相談センターさんで全て教えてもらいました。とっても親切で素晴らしかった…。ひとまず渡米後は日本への納税義務がなくなるということで、来年以降はアメリカのことだけ考えれば良いようです。
ただ、今年は両国への納税が必要です。日本にいる間の分は、日本で税金を納めなくてはならないということですね。
出国前に書類や準備が揃う場合は「準確定申告」といって年の途中でも申告ができます。一方、出国に間に合わない場合、国内にいる人を「納税管理人」として登録し、確定申告を代行してもらわねばなりません。
何かとバタバタで当然間に合わなかった私は、母に納税管理人をやってもらうことにしました。ありがとう…。次回の確定申告、上手くいくといいなと願いつつ今はまだ深く考えないようにしています。
申請は用紙を1枚税務署へ届けるだけで済みました。その際、納税管理人の印鑑が必要です。
あと参考情報として、夫はサラリーマンだけなので納税管理人は立てていません。
住民票を抜く
出国の2週間前から手続き可能なこちら、最後の最後にやった方が良いです!!
(区)役所で所定の書類を埋めれば済みますが、提出した瞬間に在籍が消されます。そして、マイナンバーカードのICチップに穴をあけられ、身分証明書としての役割を果たさなくなります。
例えばここまでに書いた手続きにも身分証明書が必要なものがいくつかあります(例:郵便局の転居届)し、ワクチン証明書アプリの使用やマイナポータルへのログインのようにマイナンバーカードが破壊されたら手も足も出なくなることも多々あります。出国前に必要な手続きを全て完全に完璧にまるっとつるっとごりっと終えてから、住民票を抜くべきだというのが知見です。というのも私はやらかしたので…その話はまた今度…ははは。
役所といえば、印鑑登録はしていなかったのでその末梢についてもよく分かりません。
国民健康保険に入る・年金を払い続けるための申請をする
まだやっていません…。年金についてはアメリカに来てからすべき手続きがあるという話を役所の方が教えてくれたので、今後もし継続の手続きをしたらまたその時に書きます。
国際運転免許証への切り替え
日本の免許を持っていないため何もしていません。
ただ、カリフォルニアの場合、国際免許証が使えるのは一時的に来ている旅行者のみで、厳密には移住者の使用はNG、どちらにせよ現地の免許を取らないといけないようです。免許ホルダーの夫も国際に切り替えてありますが、使っていません。
webサービスのアカウント類の整理
各種サイトのアカウントはもちろん保持し続けられます(ネット証券や銀行みたいにかっちりしたアカウントは多分また色々違ってくるので、嘘をつかないよういったん触れません)。
ただ、ひとつ要注意なのは2段階認証!!
SMSを使う場合、その電話番号を海外でも使えるようにするか、2FAを解除/設定変更しておくかが当然必要です。ただ、少なくとも最初の数ヶ月は日本の電話番号を使えるようにしておくのがオススメです。
私はというとpovo(2022年11月現在海外で使えない)のみを契約した状態で来てしまったのですが、若干困りました。
2FAはなるべく解除して来たつもりだったにもかかわらず、どうしても漏れがあったり、そもそも電話番号しか使えないサービスがあったり、いざ来てから発覚するトラブルが色々あったのです。
特にクレジットカードの支払いに関する認証は電話番号でしかできないことが多く、何度かこちらのECサイトで詰みました。
参考までに、別のクレジットカードやPayPalなどを端から試す、最後には諦めるというのが上記の解決策となります。
povoについて補足すると、基本的にほぼ0円で契約を続けられるという点で日本の番号を保持したい移住者には最高のサービスなんですよね。つまり、povoが海外で使えるようになるというのが本件に関する最上級の解決策ですね!(よろしくお願いします!)
入国後に必要なものの予約や購入
あと手配というと航空券や宿はもちろん大事ですね。特筆すべきことはあまりないので箇条書きで簡単に…。
航空券:推し検索サイトはSkyscannerです。関空からホノルル経由のハワイアン航空が安くて乗り換えも少なかったし、プチ旅行もできるので選びました
宿泊地:ホテルとAirbnbを3週間分おさえました
SIM:Amazonで物理SIMをポチりました。夫と私とで2種類頼んだところ、どちらもちゃんと使えたけど、片方は電話番号が香港ナンバーだったし、案内も中国語で送られてきました。もう片方のアメリカの番号が使えたSIMより安かった(約6,000円 VS 約2,500円)けど、米国内の番号しか使えない状況でちょっと不便でした
ワクチン接種証明書の発行
専用アプリとマイナンバーカードを使って発行するのが圧倒的に簡単です。持っててよかったマイナンバーカード!
必ずマイナンバーカード破壊前に実施しましょう。
(LP初めて見たけどシンプルすぎる…!)
銀行口座の開設
取り組んだのもののミスがあったため、日本で予め開設した口座は結局一切使っていません。一応、詳細は別記事に書きました。
友達に会う
またすぐ帰国できるとはいえ、自分にとってこれは何より大事なことでした。1週間弱東京へ行って、1日に予定を何個も入れて会いたい人になるべく会ったよー!!!さみしいよーーーーー
・・・。
いざ書き出してみると思ったより多くて疲れ果て、ワクチンのところとかもうものすごく適当になっちゃった。
まだまだ入国に関する手続きもあるし、入国後の申請もあるし、ネタは尽きませんね。またね。