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兵庫県知事選に見る、日本政治のパラダイムシフト。

イケハヤです。

昨日の兵庫県知事選は衝撃的な結果で、ここから大きく日本が動くのは、もう確実かなと思います。

この選挙結果は、たんなる一地方の首長選挙以上の意味を持っています。

直接的な関係はもちろんないのですが、こうした状況が、こちらも衝撃的だったアメリカ大統領選の直後に発生することに、時代の空気の変化を感じますね。

さまざまな論点がありますが、まずは

「オールドメディア vs SNS」

という対立構造が明確になった、という点を整理してみましょう。

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まず注目すべきは、「既存メディアの信頼性の失墜」です。

マスメディアは「接戦」を予想していましたが、蓋を開けてみれば斎藤氏の圧勝でした。

ぼくは番組を見ていませんが、選挙結果を報じるテレビ番組は、予想が大外れして「お通夜状態」だったとか……。

これはつい先日のアメリカ大統領選でも、同じような状況が起きています。

日本のマスメディアはハリス vs トランプを、やはり「接戦(なんならハリス優位)」と予想していましたが、トランプ氏が圧勝しています。

そしてお通夜になるスタジオ……。

エリート階級が作るマスメディアが基本的に取ってきた「リベラル」的なスタンスが、実際の民意と大きくかけ離れてきた

という政治的なギャップが、急速に顕在化しているわけですね。

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オールドメディアと市民の政治的スタンスの違いにとどまらず、昨今は

「オールドメディアは腐敗している」

という「新しい常識」もSNSを中心に広がってきています。

直近では、国民民主の玉木さんが「財務省がマスコミにご説明に回っている」と批判。

からの、露骨すぎるタイミングの国民民主党へのスキャンダル報道が出たことは記憶に新しいです。

結果、「財務省がマスコミをコントロールして、なんとかして減税を阻止しようとしている」というストーリーが語られるに至っています。

斎藤氏についても、パワハラが「疑惑」状態であるにも関わらず、マスメディアは強烈にバッシング。

それに対して、SNS世論が反発的に盛り上がり「真実は違うのではないか?」という疑念が渦巻き、オールドメディアに対する嫌悪感が強化される、という事態になっています。

事態をさらにドラマチックにしてしまったのは、県内22市長が一斉に対立候補を支持するという、異例の記者会見です。


その意図はぼくにはよく汲み取れませんが、この報道がさらにSNS世論を「既得権益 vs 斎藤氏」という構図を強化したのは間違いありません。

そして、この

「既得権益(オールドメディア) vs 革新派(SNS)」

ストーリーは、今後の選挙でも再生産されていくでしょう。

それだけ日本には既得権益が、わかりやすく蔓延ってしまっていますから……。

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そして、今回は立花氏の活躍……

というか、あえてこう言いますが「暗躍」が影響したのは間違いないことかなとも思います。

スタンスを明示しておくと、都知事選看板の惨状などを見るに、ぼく自身は、彼の「選挙ハック」的手法には賛同はしていません。

が、結果として大きな影響を与えたのは確実です。

今回の一件で立花氏の発言力は高まり、今後の一挙手一投足には注目せざるを得ない状況になりそうです。

より大局的に見れば、「立花的な存在」、すなわち投票結果に大きな影響を与える「インフルエンサー」は、今後の選挙ではほとんどスタンダード的な立ち位置になるのだろう、とも思います。

戦略的に、インフルエンサーを利用する政治家も数多く登場してくることでしょう。

「SNSインフルエンサーが本格的に社会に影響を与えるようになった」

という観点でも、今回の選挙は歴史的といえます。

ぼく自身もインフルの端くれなのでわかるのですが、ここから先、「政治ネタ」は人気ジャンルになっていくでしょうね。

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今回の選挙では若年層が明確に「斎藤支持」となっており、それもまた、SNS世論の高まりを感じさせます。

未来を感じさせる結果

これはまだまだ端緒にすぎず、

・SNSで政治ネタが消費される
・投票に影響を与えるインフルエンサーが増加
・SNS世論の存在感が高まり、さらに政治ネタが消費されやすくなる

といったサイクルが、来年7月の参院選あたりから本格的に始まっていくと思われます。

この感じであれば、若年層の投票率も自然と高まっていくでしょう。非常にいいことかなと思います。

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ぼくの本業はマーケターですが、これほどまでに「政治ネタ」が求められる時代は、過去に経験していません。

大きな潮流としては、オールドメディアは影響力と信頼性を失い、SNSインフルエンサーが、代わりに影響力と信頼性を手にする流れになるのでしょう。

民主主義の根幹である選挙において、情報流通の「地殻変動」が起きている、ということです。

無論、それは必ずしも「良い方向」とは限りません。

一部のリベラル論者が指摘するように、安易な二項対立の演出、切り取りやフェイクニュースによるポピュリズムの暴走……というのは、想像できます。

が、それって結局、オールドメディアでも同じなんですよね、というのがぼくの意見です。

不確実な情報やスキャンダルで政治家を潰そうとするあたり、オールドメディアこそポピュリズムに染まっており、それなら玉石混交のネットの方が「まだマシ」です。

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ここから先の時代は激動です。

来年7月は参院選、これは「衆参同日選挙」になる可能性すらも出てきています。

もしそうなれば、今の日本の政治状況が、文字通り根本からひっくり返る可能性があります。

こんなタイミングは歴史的にもそうそうないので、

「政治なんてわからないし、投票なんて行っても意味ない」

と思わず、ぜひ一票を投じていきましょう!

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イケハヤ
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