三日月、そして漁り火
令和が始まったばかりのころ、無性に海が見たくなって、日本に行ったことがあります。
たしか、5月5日
その日は朝から抜けたような青空で、とても清々しい日でした。
そのころ、いろんなことが重なり心が重く沈んでいて、なにか綺麗な景色を見たくなったのです。
そんなに有名な観光地でもないこの地、人はほとんどいなく温かい初夏の風が心地よい時間。
夕食を済ませると、空はさらに青さを増し、とても乾いたほのかな風が細やかに吹いていました。
月は三日月、久しく写真を撮っていなかったのですが、その風景に引き込まれて、
月が遠く水平線に沈むまで、一瞬のように感じたのを昨日のことのように思えます。
何か、重い出来事があるとよく旅に出るのですが、帰ってくるとその重さは不思議に軽減するのです。
この写真もそんな撮影旅行の一コマ
漁り火と三日月が無音の世界に輝いていました。
いつもカメラを持ち歩いているわけではないのだけれど、、、ふと見上げると見つけることもあります。
何もないときもある。あわててカメラを取りに行くこともあるし、仕事の合間に空に出ていることもある。
この写真もまさに一期一会の世界。
自分が好きな求めている世界です。
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