ヨーロッパ滞在記・イタリア編 2015年3月28日・「エンポリ・LuDiCoMix」その2
外回りから戻り「ヨーロッパ漫画学院」のブースに行く。
室内の会場は教会を利用している。日本の感覚だと、神のお膝元で同人誌を売るなんて凄く背徳感があるけど、エロ同人誌を売るわけではないのでいいのか(^^;)。
「ヨーロッパ漫画学院」のブース。ニコーラ校長先生、通訳のベアトリーチェさん、生徒たち、そして僕も設営を手伝う。
漫画用画材、イタリア語翻訳された漫画技法書などを販売する。
僕の単行本「Le Custodi dello Spirito(精神の守護者)」も置かれる。大きなパネルも作られてあった。
「筆ぺんセット」。筆ぺんと使い方小冊子のセットで10ユーロ(当時1ユーロは約125円)。
筆ぺんは日本独特の画材でありイタリア製が無いため、どうしても日本からの輸入物になるので日本で買うよりも若干割高感ある。それでも皆、次々と買っていく。筆ぺんは髪の艶ベタなどを塗るのに最適なので、イタリアの漫画描きはこぞって買っていく。
現時点でイタリアで筆ぺんを販売しているのは「ぺんてるイタリア」のみ。「ヨーロッパ漫画学院」と業務提携をしているので、学院のブースでも販売できる。
「筆ぺんセット」と試し描き用の紙。サンプルとして僕が筆ぺんの使用例を描いておいた。
生徒たちが展示用イラストのライブドローイングをしている。
絵を描いている様子は皆興味あるようで立ち止まって見ていく人が多い。
僕も数点描いてみた。
このときのライブドローイングの様子はYou Tubeに動画がアップされている。また僕のnoteのマガジン「ヨーロッパ漫画学院・関連動画」にも入っている。
時折、お客さんが珍しそうにこっちを見る。単行本の著者が実際に絵を描く行程を見せるのは、お客さんの興味を引くようだ。
その甲斐もあってか単行本が徐々に売れてきた。単行本をお買い上げのお客さんにはサインを入れた。
ブースには結構お客さんが集まって大盛況になる。
ブース後部のタペストリーには、このときより2年前にグラフィック社で初めて「ヨーロッパ漫画学院」の人たちと会ったときの写真が載っていた。2年前の僕、まだ前髪が白髪になっていない(^^;)。
最近知った話では、このとき「ヨーロッパ漫画学院」の人たちと会うことになっていたのは他の方だったらしい。それが諸々の事情で僕になった。このときに僕が呼ばれていなかったら、その後に僕がイタリアに招待されることは無かったということだ。人生どんなタイミングでどう転がっていくのかホントに判らない(^^;)。
休憩時間に会場である教会内を回ってみた。中の広間はコスプレ会場になっている。
中世物やファンタジー系のコスプレが多い。教会というロケーションとマッチしている。イタリアはカトリックの国なので、会場として使える教会が多い。
広間では一般客を交えて剣の摸擬戦のようなことをやっている。日本では長物の使用許可が必要だったり、安全性の面からもデモンストレーションの制限もあったりするけど、イタリアではそんなこともお構いなしだ。これもお国柄か(^^;)。
イタリアでは教会が日常の中に普通に存在するので、日本人でありクリスチャンでもない僕から見ればとても不思議な光景だ。
「LuDiCoMix」終了。帰路につく。
途中、ピッツァ屋に寄り夕食をとった。
イタリアでは、食事のときに出る水は「ミネラルウォーター」と「炭酸水」の2種類ある。僕はこの「炭酸水」が好きでよく飲んだ。砂糖が入っていないので全然甘くない。サイダーだと思って飲むとビックリする。僕にとっては甘くないほうが好みなので、「炭酸水」を美味しくいただいた。
ピッツァが来た。デカイ!フォークと比べてもらうと分かるけど、直径40cmほどある。しかし生地はとても薄い。これが以前ニコーラ校長先生が言っていた「北イタリア」のピッツァだ。南イタリアのピッツァの生地は厚めだが、北イタリアのピッツァは生地がとても薄い。そのため見た目は大きいが結構一枚をペロッと食べられる。イタリアの本場のピッツァだけあってメチャメチャ美味しい!(^^;)。イタリアは料理が美味しいって聞くけど本当だった。イタリアに来て本当に良かったと思う(^^)。
(2015年3月29日・「似顔絵」に続く→)
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