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ヨーロッパ滞在記・イタリア編 2015年3月25日・「授業風景」

 午前中の授業は朝8時から昼12時まで。この日の午前の担当はジュジィ先生。生徒たちが漫画を描いている上でキャラクターの描き方に悩んでいる部分の質問について答えている。
 生徒をモデルにして実際にポーズを取ってキャラクターの動きの確認をしている。和気あいあいとして楽しそうだ(^^)。

午後の授業は昼2時から夕方6時まで。この日の午後の担当はアンドレア先生。ストーリー構成やキャラクターの演技指導を担当している。

 生徒の原稿を見て具体的なアドバイスをする。生徒も真剣にアンドレア先生の説明を聞いている。

 生徒が書いたプロット(?)。イタリア語なので僕は内容は読めないが、結構詳細に書かれている。
 アンドレア先生が言うには、生徒たちは主人公以外のキャラクターに感情移入をして描くのが苦手ならしい。そのため脇役の演技が甘く、セリフもそのキャラっぽい個性が出ていないことが多いのだという。
 確かにそのキャラの身になって物事を考えるのは必要なんだけど難しいんだよね(^^;)。

 こうやって未来の漫画家がイタリアから生まれていく。近い将来そうなるはずだ。
 漫画やアニメ好きのイタリア人が自らの手で漫画を生み出そうとしている。それはまだ小さな芽に過ぎないかもしれないけど、学ぼうとする場所があればそれは必ず将来役に立つと僕は思っている。
 日本漫画を構造的に解説し、その面白さをイタリアの人たちに味わってもらった上で彼らの漫画制作に役立てて欲しいと思っている。そのために僕の技術が必要なら、僕は技術を一切出し惜しみをしない。

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