![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/94930497/rectangle_large_type_2_bbf873f0ab66315c7745cf827ea61b11.png?width=1200)
思いがけない旅がはじまった日
2022年8月14日(日)
台風の翌日でした。
写真家の幡野広志さんの著書『ラブレター』出版記念の写真展に行きました。
そこで運よく幡野さんとお話することができました。
私は、風景の色について幡野さんに色々聞いてみたいことがあって、色々なことを教えていただきました。
私が聞きたかったことは、マジックアワーの空の色の中に、感動以上の特別な感覚になる色があること、その特別な感覚がどこからくるのかわからないことでした。
めったに出会えない その色に対する感覚が何なのか、たくさんの美しい瞬間を捉えることができる幡野さんなら、何かヒントをもらえるかもしれないと漠然と思っていました。
幡野さんは色々ヒントをくれました。
その場では答えに辿り着けなかったけれど、その日はちょうど台風が去った後の快晴で、きっとマジックアワーがきれいに見えるよ、と教えてもらいました。
今から湘南あたりの海に行っても、日没に間に合うんじゃない?
江ノ島なら電車で1時間くらいでいけるよ。
と言う幡野さん。
私は、まさか渋谷から湘南の海まで1時間くらいで行けるなんて、想像したことがなくて、急に海を近くに感じました。
え?
今から行ける?
海へ?
幡野さんはさらに「まずは行動が大事だから」と背中を押してくれました。
何の計画も準備もなく、突然 海に行くなんて!
そんな行動パターンは、私が生きていた中では、あり得ない発想でした。
急にワクワクしてきて、私は海に行くことにしました。
前日ほぼ徹夜でボロボロでも、ワクワク感に突き動かされるように「海へ行く」という選択がまるでギフトのように感じました。
突き動かされるままに江ノ島に到着しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1672918281676-N1JRkYACLZ.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1672918310224-LGbYVyygYr.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1672918379831-nh5DEoNvAh.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1672918444075-57fTb1CLz9.jpg?width=1200)
江ノ島がこんなに美しいところだなんて知らなかった!と驚きながら、夢中になって スマホで写真を撮りました。
海外のどこかの国に来たような気分になりました。
なんとなく歩いていると、沖に向かって歩ける桟橋を見つけました。
![](https://assets.st-note.com/img/1672899744167-3QEZZXT164.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1672900113382-c1TfXS1e9o.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1672900136286-ntxVGPZVZm.jpg?width=1200)
ちょうど座りやすい大きくて平らな石があったので、ここに座って日没を待つことにしました。
![](https://assets.st-note.com/img/1672900738778-NEaPKAm2xU.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1672900770663-cDxBWGFPJE.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1672900790258-yGlTXSvQpw.jpg?width=1200)
刻一刻と変化する空の色と描かれる模様の美しさに感動しながら、夢中になって写真を撮りました。
同じような写真ばかりを何枚も。
何枚撮っても感動がおさまらなくて、静かに波の音と潮の香りと風に身を委ねながら、その美しさを眺めていました。
いつまででも眺めていられると思いながら。
疲れが洗い流されて頭がスッキリ空っぽになりました。
幡野さんのおかげで凄い体験ができたー!と叫びたい気持ちになりました。
![](https://assets.st-note.com/img/1672900931698-J4oTAZPQiO.jpg?width=1200)
私のいつもの発想からは起こりえない旅が、突然はじまって、行き当たりばったりでも何とかなって、素敵な体験ができるなんて。
こんな風に、いつもの思考パターンを突き抜けるように生きたいな。