マガジンのカバー画像

家庭という密室で起きたこと

11
外からは綺麗にみえる家庭像の内側で起きていたグロテスクな現実について書いています。
運営しているクリエイター

#本来の姿

目次:家庭という密室で起きたこと

◇はじめに ◇ パズルのピース #1 蘇った記憶  ・性虐待の記憶  ・記憶の細部 ◇ パズルのピース #2 知らない誰かが勝手に生き始める  ・底が抜ける  ・虎視眈々と ◇ パズルのピース #3 宙に浮いている時間  ・これは現実ではないという祈り  ・現実と交錯する ◇ パズルのピース #4 母から虐待されていたと認識できるまで  ・階段から落ちた真相  ・幼稚園で初めて知ったこと  ・幼稚園にほとんど行っていない ◇ パズルのピース #5 家庭という

物語の終焉 #8

物語の全体像 記憶の断片を集めながら、パズルのピースを仮説でつなぐ。 新しい記憶の断片が出てくると、それまでの仮説がくつがえり、新たな可能性が見えてくる。 その過程を繰り返しながら、私の中の空白はだいたい物語がつながるようになった。 こうして振り返りながら、私の身に起きたことの全体像が見えてきて改めて思うのは、幼少期からずっと、子どもの理解できる範囲をはるかに超えた大人の複雑な事情や、大人でも受け止められない複雑な感情を容赦なく浴びせられ続けてきたということだ。 大人が