【君の名は。】組紐を組むと糸に自分の精神状態が反映されるのはマジ
組紐体験に行ってきたんだけど、人生ではじめて日本の伝統工芸品にドハマりしてしまった。着物や茶道に関わったことはあったけど、ハマった経験がなかったので、自分でも驚きなのだが、今日は組紐体験がどんなに素晴らしいものなのかをお伝えできればと思う。
まず、組紐ってなんだよ。って話だが、君の名は。という映画に出てくる三葉が髪の毛につけていた紐というのが日本に住んでいる皆さんに最も伝わりやすいと思う。
組紐は飛鳥時代に大陸から伝わって以来、千年以上の長きに渡り日本で独自の発展を遂げた工芸品です。長い歴史のなかで、宮廷装束、武士の鎧、刀の下緒、そして着物の帯締と、さまざまな用途に用いられ、世界に類を見ない精巧な技術が確立されてきました。
(有職組紐道明 パンフレットより)
実物はこんなやつのこと。
→着物を着た時に使う帯締め
→組紐でつくられたピアス。絹糸だからメチャメチャ軽い。
まーね、これだけじゃ何がスゴイのかさっぱりだと思うんだけど、糸を組むとその人の性格や普段のクセがそのまま組紐に反映されてしまうというのだから驚きだ。
君の名は。で四葉がブーブー文句をいいながら使っていた丸台で糸を組んでいくんだが、これが単純そうに見えてメチャメチャ難しい。
会社のメンバー3人で体験させてもらいに行ったのだが、隣に座っていたカメラマンのごまさんは糸を組む手順を間違え、慎重になりすぎてゆるゆるだし、ツアーづくり担当のそのべちゃんは意識が散漫して網目がガタガタになるし、私は一見キレイにできたと見せかけて勢いよく組みすぎてキツい組み方になってしまった。
私は手先に関してはそれなりに器用な方なので、心を無にしてうまく組めていると思っていたんだけど、仕上がった糸を触ってみると、無数の糸を束ねた束がクルクルとひねられた状態になっていて、決してまっすぐ組めているわけではなかった。
途中でこの体験を私たちに提供してくれた社長がやってきて
「勢いいいね〜〜〜」
とコメントしてたんだけど、これはつまりのところ締め方が雑でグイグイと前のめりに進んでしまう
という意味だったのだろう。組み上がった糸にもらったフィードバックがそんな感じだった。私の日頃のクセが糸組でバレてしまった。恐るべし日本の伝統工芸品である。ちなみに、他の2人のクセも当たっていると思う。
→これを最後にブレスレットor携帯ストラップにしてもらえる
日本の文化って精神統一をして心を沈めて向き合うものが多いと思うんだけど、着物を着るにしても、お茶を点てるにしても、それが形として残りつづけるということはなかなかない。
ただ、この組紐に関しては自分のその時の精神状態や日常のクセなどが糸の組目に反映され、糸を組むことに真剣になればなるほど普段の行いが反映される。そして、作り上げたものが形として自分の側で残り続ける。
なんとも奥深く人の精神を反映しているものなんだと感心してしまった。
糸はまさにその人の分身である。一本の紐に人の精神が組み込まれ、2つとして同じものが出来上がらない。手織りで組まれた糸には奥の深い物語が存在していた。
カップルや仲のいい友達、家族へのプレゼントとしてつくるのは最高にピッタリだと思う。作りての魂が糸に籠もり、出来上がったものはブレスレットや携帯ストラップとして肌身につけて使える仕上がりとなる。
誰か自分の特別な人の存在を肌身につけられる状態でプレゼントできるというのにはメチャクチャ物語がある。
これからうえの女子のツアーに組み込ませていただく。この体験ツアーはぜひ日本人のお客さんにも体験してほしいものだ。
君の名は。を見てからツアーに来てほしい。自分の分身を伝統工芸品でつくると思って、参加してもらえれば最高の思い出づくりに貢献できるだろうなと思った。
まだ体験として掲載できていないので、出来上がったらお知らせしようと思います。もうちょい旅行ができるのは先かもしれないけど、これは私が心からおすすめできるツアーに仕上がりそうです。もちろん、私らのツアーは体験だけじゃ終わらないので、前後の物語設計も作成中なのでお楽しみに。
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