帰国子女で起業家の私が考える、日本とアメリカの教育の違い
こんにちは。
株式会社Kanatta代表取締役社長の井口恵です。
今日は以前書かせていただいたとおり、先日カフェ英会話の創業者である西川良輔さんとの対談で話し切れなかった日本とアメリカの教育の違いについてお話ししたいと思います。
西川さんとの対談についてはこちらの記事をご覧ください♬
対談でもお話しさせていただきましたが、私は父親の仕事の都合で小学校の6年間をアメリカで過ごしました。
7歳から13歳という言語習得においてめちゃくちゃいい時期に海外に行かせていただき、今では感謝しかありません。
でも、渡米が決まった時は、
「なんで私だけ行きたくもない海外に行かなきゃいけないんだー!」
と思っていたのが本音。
ただ、振り返ればアメリカの小学校で教育を受けられたことは大変貴重な経験だったなと感じています。
そんな私が子供ながらに感じていたアメリカの教育の特徴や、日本に帰国してから気づいた違いについてご紹介します。
とにかく意見を求められる
アメリカに行ってまず驚いたのが、授業中もそうでないときも、常に意見を言うことを求められることです。
最初はアルファベットがかろうじてわかる程度の英語力だった私にとって、この文化は辛いものがありました。
先生が言ってることに対して意見があるかどうかの前に、英語が理解できないのでそもそも何を聞かれているのかが分からない、、、笑。
そんな中でも”I don't know.”と答えることは許されず、”Yes or No?”と聞かれ続け、やむを得ず”Yes”答えていたのを覚えています。
(毎回迷うのが面倒だったので、迷ったら”Yes"と答えると決めていました笑)
よく分からず答えていた中でも、私の意見に対して「自分はこう思う」と他の生徒が議論し始まることはあっても、否定されることはあまりありませんでした。
そのお陰もあって、英語が理解できるようになってからは、求められる前に自分の意見を話すことが当たり前になっていました。
日本に帰ってきて感じたことは、アメリカとは反対で、自分の意見を主張しすぎると叩かれること。
よく言えば「空気を読む」文化なんでしょうが、グローバルなビジネスの場面では意見を言い慣れていないことはなかなか難しいものがあるかもしれないです。
プレゼン重視
これは有名な話ですが、アメリカの学校はとにかくプレゼン力重視。
例えば小学校高学年のEnglish(日本でいう国語)の授業では、
「今の時代に生き返ったら良いインパクトを与えるであろう歴史上の人物を1名選んで、その人になりきって、自分が生き返ったらどれだけ今の世の中に貢献できるか5分間でプレゼンしなさい」
という課題が与えられました。
先生はプレゼンの日にちと評価方法、おおまかなプレゼンの準備の方法は教えてくれましたが、あとはそれまでのEnglishの授業はプレゼンの準備のために
各自自由に過ごすように。
と指示するのみ。
私は最初の数週間で選んだ歴史上の人物の書籍を数冊読んで、その次の週にプレゼンの下書きを書いて先生に見てもらい、最後の週はその文章をもとに5分間のプレゼンを準備してひたすら練習するというスケジュールを引いて準備しました。
ちなみにその学期の成績の75%くらいはそのプレゼンの評価で決まるので、みんな必死に練習していたのを覚えています。
こんな課題が毎学期与えられ、それとは別に毎週一回はクラス全員の前で何かしら発表する時間があったので、嫌でもプレゼンに強くなりました。
日本人はプレゼンが下手、と言われることもありますが、これだけ小さい時から場数を踏んでいる海外の人たちと比較したら、差が生まれるのはしょうがないですよね。
正解が1つではない
こちらも実際にアメリカに行って驚いたことですが、テストにおいて必ずしも正解が1つではないことが多かったです。
以前、海外の算数のテストが日本のそれとは違い、穴埋め方式であることが話題になったことがありましたが、それより私が印象に残っているのは、エッセイ(論文)を書く場面が多かったことです。
最初に書かせていただいた「意見を求められる」こととも関連するのですが、提示された複数のテーマに対して、自分が考えを述べたいテーマを一つ選んで、時間内にエッセイにまとめる、というテストがよくありました。
そのようなテストでは特に正解があるわけではないので、どちらかといえば自分の考えを分かりやすく述べる力や、起承転結のしっかりした文章を書く力を評価されていたように思います。
そのようなアウトプットのしかたに慣れていたので、日本に帰国してからの授業は、極端に言えばただ先生が前で正解を教えてくれて、それを暗記してテストで答えるだけだったので、大分楽でした。
と同時に、物足りなさを感じることも多かったです。
実際よく授業中に先生から「井口、つまらなそうにするな」と怒られることもしばしば笑。
日本の教育を否定するわけではないのですが、先日の対談で西川さんもおっしゃったいた、日本人の「正解探し」をする癖は、このような教育制度が原因なのかなと思います。
私も中学生からは日本で暮らしているので、今ではそのような癖がついてしまっているのですが、語学習得においてもビジネスにおいても、正しい答えを探すのではなく、まずは間違っていてもいいから自分の考えを発信することが大事だと感じています。
さいごに
書きはじめたら長くなってしまいましたが、現在ドローンジョプラスやコスモ女子を通じて、ある意味教育の分野のお仕事もさせていただいています。
日本とアメリカの教育、どちらがいいという意見は分かれると思いますが、せっかく両方経験してきたので、二つの良いところを活かしてよりよいサービスを提供していきたいと思います。
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