実際は曲面が特徴の建築ですので、折り紙建築化するのに互いに重なり合った階段を連続する方法を採用しました．この方法は曲面を疑似的に表現するのに有効です．しかし、設計や製作に非常に時間がかかる方法です．この作品の制作時間は、肩こり無し・集中力持続・お腹が空かない条件で作り続けても10時間以上は掛ると思います．
折り紙建築では１枚の紙に切込みを入れ凹凸に山折り谷折りを繰り返し立体造形や建築を表現します．そして、紙はたいらに折り畳まれることと畳んだ時に中の紙がはみ出さない事が必要です．それさえ守ればどんな形でも…と言いたいところですが、なかなかそうは上手くは行きません．前記事の代々木競技場のように実際の建築が曲面だったりすると表現方法としての難易度がグーン上がります．そもそも、折り紙建築は建築模型のように実際の形を写すのではなく１枚の紙で出来る範囲での表現ですので、自ずと限界が生じます
