日本女子囲碁リーグのちょっとした局面
皆さん、こんにちは。
IGOcompany【U】@毎日note継続中(357日目)です。
公益財団法人日本棋院での15年間の勤務を経て、文章を書いたり、「囲碁」の普及活動をしたりしています。
昨日の「今週の囲碁の話題」が、すぐに数百人に読んでもらえてたんで嬉しく思っています。読んでくれた方、ありがとうございます!
で、
今日のnoteは、
日本女子囲碁リーグのちょっとした局面
です。
良く「今週の囲碁の話題」でも取り上げてますが、これから1年間をかけて戦っていく日本女子囲碁リーグが盛り上がって欲しいなと期待しています!皆さんも良かったら応援して下さい!!
今回は、有料にするほど長いnoteじゃないないけど、ちょっとは棋力向上の役に立つんじゃないかっていう内容の無料noteです。
気楽に眺めてみて下さい^^。
たまにこんな感じで、ちょっと参考になるかもしれない記事を書いてます。
日本女子囲碁リーグ 黒 万波奈穂四段 白 徐文燕二段
の両先生の対局からの一幕です。
【テーマ図までの局面】
黒7と左上隅にダイレクト三々。
黒11は石を張った打ち方ですが、(後々も出ますが)出切りやシチョウ関係を気にしないといけないので、皆さんはオシやケイマがオススメです。
黒17では、上辺の三間ビラキに対する打ち込みも有力のようです。
白26の出切りから、白28と切りを打たれた時、格言だと「切った方を取る」と教えているので、黒29ではカカエで打ってしまいそうですが、
この局面では、白に隅を確保されることの方が嫌なので、黒は29とツギ(これもポイントです)。
白34までで、左上隅の石の強弱が大切な局面です。
さて、
ここで黒番、
皆さんは、どう打ってみたいでしょうか??
これが今日のワンポイントのテーマです。
※ちょっと行間を空けてみます。
【実戦の進行 黒35手目のケイマ】
まずは実戦の着手を紹介。
実戦は、黒35のケイマでした。
左上隅の白にプレッシャーをかけ(封鎖気味に打って)、黒の良い手だなと思って僕も並べていたんですが、
意外と、白36のツギを打たれると「良くない」ようなんです。
【参考図① 級位者の為に隅の死活の確認】
テーマ図の正解を示す前に、
意外と級位者の方は間違いそうなトコロなので、隅の死活も確認しておきましょう。
実戦のように白36とツギを打たれると、黒1のノビが必須になります。
ちなみに、
生きる時によくやる間違いが黒1の急所(のようなトコロ)です。
誰しもが、一度は間違えてしまいそうですが、
白2のハネから、白4でコウになってしまうので、
黒先生きではなく、黒先コウになってしまうので失敗です。
【参考図② 黒のカミトリが有力!】
さて、テーマ図の正解を示してみます。
AIで検討したところによると、
この局面では、黒1のカミトリがほぼ絶対の手だったようです。
ここしか光らないんじゃないかっていうくらい急所だったので、是非ぜひ紹介したいなと思いました。
下の図のような流れになれば黒好調です。
隅の黒がしっかり地を持って生きて、強弱も黒の方が良さそうな展開になるのです。実戦の進行でも、黒は「悪い」ワケではないのですが、このカミトリ、意外と打てそうで打てない手だなと思ったので紹介してみました。
何気ないトコロからもしてませんが、少しでも参考になれば嬉しいです。
【実戦の進行】
以下に、
黒85手目までの流れを載せておきます(良かったら並べてみて下さい)。
実は、この碁を教室の講義で使ってみたいんですよね。
教材も一緒にどうぞ。
この黒85手目の段階では、黒良しの形勢のようです。
以上、
日本女子囲碁リーグのちょっとした局面、
でした。
僕もまだ日本女子囲碁リーグの全対局を見れてはいないんですが(囲碁でご飯を食べているものにとっては、これから注目の対局を取り合げて行きたいなって思います!是非ぜひ、また読みに来て下さい。
それから、
(いつも書いてますが)「川崎囲碁普及会」も宜しくお願いします!
今週末も、
8月10日(土)に武蔵小杉の中原市民館で、8月11日(日)に向ケ丘遊園の多摩市民館で「交流対局場」や「囲碁と将棋の集い」を開催します!!
それでは、
本日も、
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!