囲碁アートは、囲碁が線を引く
どうも囲碁アートの関です!
今年は、大きな作品の数はあまり多くなかった気がします。
2月に大阪に旅行したときに撮った、通天閣の写真
これを囲碁アートで持碁にするのに、半年以上かかってました。。
「囲碁写真」といったほうがいいジャンルかも知れません。
写真を使うからには、現実の風景を碁盤の上にそのまま写すほうに軸足があります。
どうやって地を数えてるの?という話なんですが、方法を自分で考えました。
ドット絵のソフトで下絵がありまして、陣地を色分けしています。
黒地は青、白地は赤、死に石はこの色で・・・みたいな感じ。
ドットを数えれば、陣地の数がわかるということです。1つ1つ、目視と指さしではないんですよ。
いつか製法をまとめねば・・・
お空の部分は、アミアミにしています。地上はタテヨコの線で、お空はナナメという分け方。
これが大変だった。片方の石が多い所はいいんですけど、白と黒の境界線のあたりを、しっかり陣地を数えられる状態に整理せねばならない。
左右の端は省いたのですが
この白と黒の境界線、まだ陣地が確定していないところがあります。
わかりますか?
ひとまず、白番だとして、黒の陣地を減らしてみてください。
ここです。白1と打ちます。
すると、黒2ならば白3と打ち、×のところが陣地ではなくなります(いずれ、黒がここに打たないといけない=陣地がつぶれる)
逆に、黒2で3ならば白2で同様。
白3で終わって、いわゆる「後手」のヨセ。
白1は「後手1目のヨセ」です。
普通の対局では、終わる前、一番最後に打たれるやつですね。
さて、後手のヨセということは・・・
ここをどちらが先に打つか不明なのではないか?
白が打てばこうなる。黒から1の所に打てば、×のところは黒が陣地になる。どちらが先にここを打つか、神様にしか分かりません。
こんな曖昧な状態で、正しく計算して、引き分けにできるのでしょうか?
そこで、「見合い」の考え方を使います。
左側に、黒4という手を作りました。
白5に黒6で×の陣地をなくす動き。白1・3と同じ意味です。
白7に黒8は陣地のために必要。
すると、こちらも「後手1目のヨセ」です。
隣と「見合い」の関係になっています。
白1、3と打たれたら、黒4と打つ。
逆に、白1で4に打てば、黒が1に打つ。
これで、どちらのパターンになっても、陣地に差は出ません。
囲碁アートの境界線は、このような仕組みが沢山使われています。
私の頭がパンクしない程度に整えて、陣地を数えられる状態にしているのでした。
そういう意味では、囲碁アートは、私が線を引いているのではなく
囲碁に線を引いてもらっている
ような気がしてきます。私はどこヒマなときに見てみると、面白いかも。
・・・久々に、がっつり囲碁の内容をしゃべってしまいました。
今年最後の囲碁イベント、
平井オープンボックスさんで、囲碁アートで囲碁体験! を
26日(木)夜の7時半から行います。
ちょっと途中下車して、囲碁の実績解除。
もしかすると、囲碁アートが違って見えてくるかも・・・?
お気軽にきてみてください♪