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高齢者が小さなスーパーを利用する理由。

イオン系&セブン系のショッピングセンターやスーパーが、“こんなところにまで?”と思うような田舎をも含め、全国に進出している。

これにより、その地域でしか見かけなかった、地元のローカルスーパーが次々と潰れている。

若い世代は、都会でしか手に入らなかった商品が買えるようになり、その便利さに喜んでいる。だが、地元のスーパーがなくなり、困っている人たちもたくさんいる。高齢者である。

大手流通の出店する店は、郊外型が多く、なおかつ巨大である。車がなければ、行けない場所にあることも多い。高齢者は車に乗れなくなっていることもある。乗ったとしても、長距離の運転は危険。

家が近くにあったとしても、店の巨大さ故に、利用しづらい部分も多い。

まずは、
・歩く時間・距離が長くなる。
 駐車場から店舗への距離も長い。

・店の中も広いので、歩きまわることに疲れる。

・欲しいモノが、なかなか見つからない。

・大きな店は天井が高く、腰の曲がった高齢者は、
 上に掲示された案内板が見えない。

・店が広いと、店員に聞こうとしても、近くにはいない。

・客が多くて、
 シルバーカーを押しながらでは歩きにくい。

・品数が多過ぎて、
 「どこに何があるのか」を覚えられない。

このように、若い人たちにはメリットが多い巨大スーパーでも、高齢者にとっては、不便な店になってしまうのである。

高齢者が求めているのは、「家の近く」にあって、「ほどほどの広さ」で、「すぐに店員に聞くことができる」店である。

慣れ親しんだ、地元のスーパーがなくなるのは、非常に困ることなのである。

欲しいモノがあれば、すぐに買いに行ける店。“いつものアレ”が、“あそこにある”店が、高齢者にとっては便利な店なのである。

地元の小さなローカルスーパーは、守らなければならない。新しいものばかりが、受け入れられるとは限らない。

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