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楽食探訪:「大戸屋」初体験。看板メニューを食す!

食堂「大戸屋」。
そう、誰もが知っているチェーン店だ。

海外にも出店し、特に女性に人気がある。

野菜のメニューが多く、
彩り豊かな見ために女性が惹かれるのも無理はない。

多くの人にとって馴染みのあるこのお店を、
私は利用したことがなかった。

それは、近くにお店がないから。

山奥に住んでいるのだから当然だけど、
外食するなら、チェーン店ではなく、
それなりのお店に行きたいからでもある。

でも、どうしてこのお店が流行っているのかは知りたい。

知らなければ、
「大したことないよ」とけなすこともできない。
つまり、知ったかぶりができない。

これは、仕事柄よろしくない。

つうことで、嫁はんと行ってきた。
わざわざ車で1時間半も掛かるのに。

車を駐車場に停めて、入口に向かっていると、
他の車からも続々とお客さんが入っていく。

いかん、負ける!
と、なぜか早足になる。
私は気が小さい。

「大戸屋」は、入口で注文するお店と、
テーブルで注文するお店があると、
ネットで調べていたので、
「どっちやろ? どうすればええんやろ?」
と、ちょっとドキドキしながら中へ。

「何名さまでしょうか?」「ふたり」
と、テーブルに案内されたので、
慌ててメニューを決める必要がなく、ホッとした。

同じメニュー表が2つあるので、
その1つと期間限定のようなメニューがあったので、
それを嫁はんに渡した。

こう見えて、見えないだろうけど、
私は紳士的に振る舞う。

私は残った1つのメニュー表を開いて、
ほぉ〜ほぉ〜、なるほどぉ〜、こんな料理があるのか、
と感心しながら見ていたけど、
注文する料理はネットで見て、というより、
何年も前から決めていた。

「大戸屋」の看板メニューとも言われる
「チキンかあさん煮定食」。

これを食べずに「大戸屋」は語れない、と思っていた。

そんな仕事的なことはどうでもいい
と思っている嫁はんは、自分の食べたいものを選ぶ。

「真だらと野菜の黒酢あん定食」。

運ばれてくるのを待つ間、
私は仕事人ぽく、チャキーンッ! ではなく、
まわりをキョロキョロする。

テーブルの上には何が置かれているかも観察する。

と、そんな時、隣のテーブルに
母娘のふたり連れがやって来た。
5〜60代の母と30代の娘か?

ひと言、ふた言しゃべって、すぐに注文。

期間限定のカキフライ定食とパフェを頼んだようだった。

聞き耳を立てているのかって?

そう!

その後、私たちの注文した料理が運ばれてきたけど、
その話は後にして、この母娘のことを。

な、な、なんと、パフェが先にやって来た。

えっ、食後のデザートじゃないの。

パフェを先に持って来るということは、
母娘がそう頼んだのだろう。

そりゃあ、好きずきだろうけど、そんなことってある?

母娘は、ペロペロッとパフェを食べてしまった。
カキフライの前に。しかも、何の会話もなしに。
へぇ〜〜〜〜!

で、母娘のことは忘れ、
私の「チキンかあさん煮定食」のことを。

土鍋に入ったチキンカツとじゃがいも、人参、れんこん、
玉ねぎ、ほうれんそう、大根おろし。

わかめだらけの味噌汁。
漬物。
チキンにかけるレモンが添えられている。

注文のくだりで書かなければいけなかったけど、
「大戸屋」はご飯を無料で
五穀米に変えることができるので、嫁はんはそれにした。

私は、スタンダードを体験しなければいけないので、
白ご飯。

まずは、味噌汁をひと口。

私の好みの味噌ではないけど、
美味しいと思う人は多いかな。

さて、では早速チキンカツから。

モグモグ。
ちょっと薄いなぁ〜。

もっと甘辛い味を想像していたけど、
よく言えばアッサリ、悪く言えばパンチがない。

“かあさん”のイメージがしない。

白ご飯に合うように、
やや濃い味の方が美味しく感じると思う。

このかあさんは、京都人なのか?

このお店は、女性ウケするように、
「ヘルシー」を売りにしているので、
こうなってしまったのだろう。

う〜ん、物足りない。

一緒に入っている野菜も、当然味が薄い。

私は、決して味の濃いものが好きなわけではないけど、
残念な味つけだ。

嫁はんの「真だらと野菜の黒酢あん定食」
を味見したけど、
こちらはしっかりと味がついていて、美味しい。
五穀米もなかなかのもの。

こんな味つけができるのなら、
もう少しかあさんも頑張って欲しいところだ。

でも、女性に人気があるのは、
他のメニューを見てもわかる。

見ためはキレイで、健康志向。
野菜たっぷりで、美容にもいい。

手頃なサイズのスイーツも揃っている。

来ている人を見ると、30〜80代の女性が多い。

2、3人のグループや母娘、中高年夫婦。
男性は“連れて来られた感”が満載だけど。

まぁ、男性が喜ぶような料理ではない。

普通の定食屋さんよりは、やや上品でお洒落。
女性が喜ぶお店であることは間違いない。

生まれも育ちも
スーパーハイパー超下町の私には合わないお店だ。

今度行く時は、“連れられて”行くのだろう。

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