日本再生の秘策!? “いい夫婦”が経済を活性化する!
11月22日。単なる語呂合わせだが、
「いい夫婦の日」である。
仲むつまじく、良きパートナーであることを願い、
素敵な関係づくりを推奨している。
結婚したからには、
誰もが“いい夫婦”でありたいと願う。
だが、現実は厳しく、日本の離婚率は2%強。
アメリカの3%強と比べれば、まだマシな方だが、
やがて同じ道を辿る。
2%と聞くと、少ないように思うが、
この数字は結婚している人全体から見たもの。
2019年に結婚したのは59.9万組、離婚は20.9万組。
その年の離婚率は約35%となっている。
この驚くべき数字をどう捉えれば良いのか。
なぜ、人は離婚するのか。
「性格の不一致」「浮気」「嫁姑問題」「浪費」……。
原因としてはこんなところだが、
赤の他人が一緒に住んでいるのだから、考え方が違い、
いろんなトラブルが起こるのは当然である。
ここで話し合いをして、
解決策を探るのが夫婦というものであるが、
どうもそれができないらしい。
人の意見を受け入れられない。
素直に聞くことさえできない。
互いが我を通し、大きな喧嘩となる。
「歩み寄り」や「我慢」
という意識を持たないようだ。
これは、その人の育ち方に起因している。
人に叱られることもなく育ち、
自分の思うがままに振る舞い、
核家族化・社会の無関心により、
自分のやることを否定されたことがない。
ひと言で言うと、「わがまま」。
わがままな人間が、
人と協調しながら暮らしていくことなど、
できるわけもない。
これは、大きな社会問題と捉えるべき。
結婚・離婚は、その人の勝手。好きにすれば良い。
では、済まされない。
夫婦というのは、社会を形成していく上で、
もっとも重要な存在なのである。
社会が成り立つのは、「人」がいるから。
人がこの世に生を受けてから、天に旅立つまでに、
ありとあらゆる『消費活動』を行う。
すなわち、社会を動かす“力”である。
これが無ければ、社会はまわらない。
中国やインドが経済大国となりつつあるのは、
この「人」の力である。
爆発的に増えた人口が、経済を引っ張っている。
この「人」を生み出す存在が、夫婦なのである。
夫婦が増えなければ、人も増えない。
つまり、夫婦を増やすことが、
経済の発展に繋がるのである。
さらに、「夫婦となる」というセレモニーによって、
新たな『消費活動』が増える。
結婚式・披露宴、新婚旅行、
新居、婚礼家具、家財道具、車……。
独身では見込みのない消費が、一気に拡大する。
やがて、子どもができれば、育児用品、衣料品、
学用品、大きな新居、大きな車へと、
さらなる消費が生まれる。
ここから考えられるように、夫婦が増えることで、
さまざまなビジネスチャンスが生まれるのである。
社会の流れとして、
「おひとりさま市場」が拡大しているので、
それに合わせたマーケティングを
展開しなければならないこともある。
しかし、将来性を考慮するなら、
「人」を増やすための「夫婦づくり」を
テーマにしなければならない。
“いい夫婦”を提案することで、
将来の大きな市場が確保できるのである。