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【マーケ基礎】存在しないお店。

あなたのお店は、地域住民によく知られていますか?

“昔からやっているし、
お馴染みさんも多いから大丈夫だと思う”。

そう思っている店主も多いことでしょう。

でも、間違っています。

よほどの田舎でもない限り、
住民は絶えず入れ替わっている
ということを忘れています。

新しい住民はどんどん入ってきています。

その人たちが、
あなたのお店のことを知っているでしょうか。

定期的にチラシを打っている、
地方新聞に広告を出している、
というのなら、知られているかもしれません。

でも、チラシをよく打つ業種は、スーパーや住宅関連、
カーディーラーなどに限られます。

あなたのお店が他の業種なら、
チラシはあまり打っていませんよね。

では、広告はどうですか。

地方紙なら安く掲載できますが、
チラシほどの効果は期待できないので、
出していないお店も多いと思います。

だとしたら、
あなたのお店はあまり知られていないことになります。

「知らないお店」というのは、
『存在しない』と同じことです。

存在していないお店に行く人はいません。

たとえ、お店の前をよく通っている人でも、
目立たない小さなお店なら、その存在に気づきません。

『存在しない』のです。

まずは「知っていただくこと」が大切です。

そのためには、やはり、宣伝を欠かすことはできません。

“ここに、こんなお店・サービスがありますよ”と、
声高に叫ばなければいけません。

しかも、何度も繰り返す必要があります。

それは、一度チラシを打っただけでは、
即、来店には繋がらないからです。

宣伝の目的は、来店客を増やすことではなく、
見込み客を増やすことです。

その見込み客に対して、強力にアピールしたとしても、
効果が表われるまでには時間がかかります。

だから、宣伝を続ける必要があるのです。

宣伝に関する、あるデータがあります。

宣伝した見込み客が来店する確率は、
20%から、少ない場合1%以下だと言います。

もちろん、業種や宣伝の仕方、
内容によっても差はありますが。
さらに、小売商店の場合、
来店客のうち、購入するお客さまは、
20%程度だと言われます。

これをもとに計算すると、
100人に宣伝して、来店するのは多くて20人。

そのお客さまの中で、商品を購入するのは4人です。

これは多い場合の数字ですが、
来店が10人なら2人。5人なら、たった1人になります。

100人に宣伝して、1人です。

“そんなに少ないのなら、
宣伝するお金がもったいないじゃないか”
と、思われるでしょうが、そうではありません。

売り上げに結びついたのが、たった1人だったとしても、
100人の見込み客を創ったのです。

次の宣伝を打った時には、
その見込み客は前回の宣伝を憶えているかもしれません。

すると、来店の可能性を高めていることになります。

宣伝は、
とにかく数を打たなければならないということです。

最近は、ネットでも、
『見込み客を増やせ!』と、よく言われています。

そのために宣伝を打ち、
住所やアドレス集めに力を注いでいるのです。

小冊子プレゼントは、その典型です。

興味のある見込み客に絞り込んで集めているところが、
ウマいやり方です。

あとの売り込みがやりやすくなりますから。

そうです。
絞り込まれた見込み客には、売りやすいのです。

あなたのお店でも、
絞り込んだ見込み客づくりに結びつく
宣伝を考えてみましょう。

まずは、存在を知られているお店になることですが。

私の住んでいる山の中でも、
新聞の折り込みチラシと一緒に、
週一度フリーペーパーが入っています。

たくさんの小さなお店が、広告を載せています。

私は、そのすべてを見るようにしていますが、
それはどんなお店があるのかを知るためです。

地元であっても、
どんなお店があるのかなんて、あまり知りません。

便利なお店やスーパーくらいしか行かないからです。

地域住民はみんなそうです。
でも、知りたがっています。

役立つお店、面白いお店を探しているのです。

宣伝しなければ、ずっと知らないままです。

『存在しない』のです。

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佐藤きよあき
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