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京都の小学生が背負う「ランリュック」って何?

京都府南部および滋賀県・大阪府・奈良県の一部で、公立小学校約120校以上の小学生が、ランドセルを背負っていないことをご存知だろうか。

1つ数万円もするお洒落な革製高級ランドセルではなく、布製のリュックサック状の鞄を通学に利用している。

その名も「ランリュック」(正式名称はランリック)。

ランドセルの丈夫さとリュックサックの軽さを合わせ持つ、機能性重視の鞄である。

交通安全のために、道路の危険標識を意識したデザインで、黄色いランドセルとして、昭和43年、京都で誕生している。その後、「青」と「赤」が追加され、現在は3色である。

ランドセルに比べ、かなり多くのものが入り、なにより安いのが親には嬉しい。1つ1万円以下である。

子どもたちにも評判は良い。「いっぱい入るから、手に何も持たなくていい」「軽いから楽」「ランドセルよりかっこいい」「遠足もこれで行ける」。

一部の女子児童には、「ランドセルの方がお洒落」という意見もあるが、これは、海外で大人の女性が愛用していることに影響されているのだろう。

子どもたちも納得していて、親も助かるのなら、全国で「ランリュック」を採用しても良いのではないか。

数万円の高級ランドセルには、賛否両論ある。

お洒落で高額なランドセルを買ってもらえない、貧困家庭の子どもがいることを論ずると、「格差社会を教えるのも教育だ」と、大人の論理をぶつけてくる人がいる。

では、当の子どもはどう感じているのかを考えたことがあるのだろうか。

ここで、議論をする気はない。

単純に、“高過ぎる”ランドセルなど、廃止しても良いのではないかと提案したい。

「ランリュック」で良い。「ランリュック」が良い。

採用している小学校は、賢い選択をしている。

機能性重視で、価格も手頃。元気いっぱいの小学生に、“高級感”は必要ないのではないか。

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