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食べるものに困ったら、海へ行け。 磯は食べものの宝庫。 逃げ場を失った小魚。 岩についている貝。 打ち上がった海藻。 どれもが取り放題。 取り放題は、食べ放題に似ている。 ただし、あらかじめ 図書館で勉強していくこと。 毒を持つものもいるから。
毎日同じご飯だと 文句を言ってはいけない。 食べられるありがたさを知ることだ。 眼の前に食べ物があることの幸せは、 本気の貧乏人でなければわからない。 そこまでいっていないあんたは、 セレブだと言ってもいい。
もし、万が一、 高級品であるするめを買ったなら、 そのことは誰にも言ってはいけない。 金持ちだと勘違いされることだろう。 一度金持ちだと思われると、 何も貰えなくなる。 私は貧乏だ、というオーラを 常に発していなければ、 誰も助けてくれなくなる。 するめは、匂いが漏れないよう、 少しずつ楽しむことだ。
元を辿れば、みんな同じじゃないか。 金持ちだとか、 貧乏人だとか言ってないで、 みんなで仲良く分け合おうよ。 ちょっとだけでいいから、 恵んでくれよ。 という、貧乏人の妬みは良くない。
たとえ貧乏でも、 道徳心を忘れてはいけない。 金持ちは、それを忘れがちだ。 誇りをもって、貧乏でいろ。
貧乏な家の冷蔵庫に、 牛肉が無いことは当たり前だ。 牛肉など、世の中に存在しないもんだ と思っていればいい。 そうすれば、羨むこともない。
とにかく、 知人・友人にお願いしてみるんだ。 「買って!」「ちょうだい!」 「食べさせて!」 この際、見栄などいらぬ。 恩は、出世したら返せばいい。
万が一、どこかに行くことがあったら、 そこにある無料のモノは、 すべて持って帰ること。 貧乏人は、それくらいでなければ、 生きていけない。