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岐阜で見つけた、隠れた名所で過ごす休日

岐阜県と言えば、「飛騨高山」「下呂温泉」「世界遺産の白川郷」がよく知られていますよね。それぞれに魅力が溢れ、訪れる価値のある素晴らしいスポットです。

しかし、それら以外にもまだまだ魅力あふれる場所が岐阜には存在します。私が最近「岐阜市」を訪問した際には、想像以上に魅力的な場所がたくさんありました。混み合わずにゆったりと楽しむことができ、自然と一体化できるような素晴らしい体験が待っている、そんな隠れた名所が岐阜市にはあります。

今回は、私が実際に訪問した際の1日プランを通じて、その魅力をお伝えしようと思います。

9:30 ホテル出発

OPENのフラグが立つ中、シャッター街になっている商店街

岐阜駅近くのホテルを出発し、午前中は仕事があったので徒歩20分の距離にあるカフェへ向かいました。行く途中、商店街があったのですがほとんどシャッターが閉まっている状態に。元々ここは、繊維問屋街だったようです。

10:00 カフェ「豊三」で作業

アイスコーヒーを注文したら、モーニングセットもついてきた。こちらで480円。

アイスコーヒーを注文したところ、ドリンク代だけでモーニングも付いてくるということで、最初びっくりしました。調べてみると、岐阜県や愛知県ではモーニング文化が根付いているようです。

店主の方が温かい笑顔で出迎えてくれて、ゆったりとしていて、とても過ごしやすい空間のカフェでした。

12:00 伊奈波神社

境内にひっそりと鎮座している黒龍大社
強力なご利益がある場所

作業後は、1900年以上の歴史を持つ、伊奈波神社へ。楼門をくぐって右側に「黒龍社・龍頭岩」があり、そこが強力なパワースポットとして評されています。

黒龍社は、伊奈波神社が移転されてくる前から、この地にあったそうです。元々伊奈波神社は金華山の上に建てられていたのですが、斎藤道三が稲葉山城を築城した際に、現在地に移転させました。

珍しい、逆さ狛犬。私、なでなでし忘れた…

全国でも珍しい「逆さ狛犬」もいました。雲を蹴り上げるような仕草の逆さ狛犬さんを撫でると、飛躍できるパワー(金運・勝運)をもらえるんだとか。階段を挟んで、左右にいるので見てみてくださいね。

13:30 岐阜公園

五平餅は、焼きおにぎりに近い食感で美味しかった

次に、金華山を登るため、岐阜公園内にあるロープウェー乗り場へ向かいました。向かっている途中にお茶屋さんがあったので、そこで一服。「でんがく処 むらせ」は明治35年から続いているお店のようで、歴史があります。

五平餅を食べたのですが、香ばしく焼けたお味噌の味が餅とよくあっていました。餅というよりは、ご飯に近いような食感だったかも…!

ここまでずっと徒歩移動だったので、のんびりと一息つくことができました。

14:30 金華山

金華山の頂上にそびえ立つ、岐阜城

一息ついてから、いざ、金華山へ。行きはロープウェーを使ったので、すぐに山頂に到着。頂上には岐阜城があり、中を見学することもできます。鳥のさえずりや自然を楽しみながら、あたりを散策したり、山頂から見える景色を眺めながら、心を癒やしました。

帰りは「瞑想の小径」を通って下山したのですが、これが結構大変で、、
行きはロープウェーを使ったので、体力的にも大丈夫だと思ってたのですが、岩肌も多くかなり険しい道のりでした。慎重に足の踏み場を探しながら、とにかくゆっくりと下っていきました。

金華山山中にある、烏帽子岩
ここは、伊奈波神社旧跡となっています

瞑想の小径を下る途中には「烏帽子岩」があります。その名のとおり、烏帽子にような縦長の三角形状の輪郭をした岩です。この場所に、昔は伊奈波神社があったようです。

ちなみに、ガイドさんから「ここら辺は、野生のリスがいるよ~」と事前に聞いていたのですが、残念ながら今回は出会えませんでした。もし訪れる予定がある方は、ぜひ散策の際にリスを探してみてください。

17:00 「川原町 泉屋」で夕食

店内は明るい、木造り構造でした

金華山から下山した後は、そのまま歩いて川原町にやってきました。体力的にもヘトヘトだったので、夕食の予約していた「川原町 泉屋」へ直行。

ここは、明治20年創業、親子5代続いている鮎料理屋さんで、鮎のフルコースを堪能できます。旬の鮎を使った料理は、口の中でほどけるような優しい味わいがあり、一日の疲れを癒してくれました。また、店内の木造り構造の落ち着いた雰囲気も心地よく、ゆっくりと食事を楽しむことができました。

鮎づくしのコース(4,730円)
この他にも「前菜盛り合わせ」や「天ぷら」などがありました。

「うるか焼」や「塩焼き」はシンプルながらも、鮎の味を存分に引き立ててくれます。一方で、「焼鮎の笹巻寿司」「若鮎と季節の天ぷら」「鮎らーめん(雑炊から、+660円でらーめんに変更できます)」のような工夫を凝らしたメニューもあり、鮎尽くしの一品一品が、素材の魅力を余すことなく引き出してくれました。

ここまで鮎を堪能できるお店も中々貴重だなあと。
岐阜に行く機会があれば、ぜひ一度訪問してみてください。本当にオススメです!

18:30 川原町を散策

川原町の古い町並み

夕食を食べてから、体力も戻ってきたので、川原町を散策しました。風情のある町並みで、岐阜ならではのお土産が多く揃っていました。

長良川を目の前にして、いただきました。

こちらは「玉井屋本舗」で購入したスイーツで、「登り鮎」と「真桑うり ソルベ」。「登り鮎」の中に入ってるのは、あんこではなく、求肥(ぎゅうひ)なんです!口に入れるとモチモチとした食感が広がって、めちゃくちゃおいしい…..。

そして、「真桑うり ソルベ」は爽やかさが特徴で、まるでメロンのような味でした。昔は「うり」は、今でいう「メロン」のようなポジションだったようです。スイーツを食べて、一瞬で心も舌もリフレッシュできました。

19:45 長良川の鵜飼を観覧

川沿いから鵜飼いの様子を見ていました

夜には、1300年以上前から行われてきたと言われている「長良川の鵜飼
を観覧しました。毎年5月11日から10月15日までの時期、増水時や鵜飼い休みを除き、毎夜行われています。

そもそも「鵜飼(うかい)」とは、鵜匠が鵜をあやつり魚を捕える漁法で、鵜飼の歴史は古く、日本書紀や古事記にも記載が見られるようです。多くの文化人にも魅了され、松尾芭蕉が岐阜を訪れた時には、鵜飼を見物し「おもうしろうて やがてかなしき 鵜舟かな」という句を残したようです。

見学の際は、鵜飼観覧船が出ているので、間近で鵜飼いの様子を見ることが出来ます。私は対岸の川沿いから、その様子を見守っていました。

写真だと伝わりづらいと思うので、動画も貼っておきます。

1日のおわりに

そんなこんなで、大満足な1日がおわり、バスで岐阜駅近くのホテルに戻りました。今回は自然を感じたり、地元の文化や歴史に触れたり、美味しい地元の料理を堪能したりと、まさに心地よい旅でした。

自然体の風景と人々に触れることができ、心が洗われる体験を得られたことは、言葉にできないほどの喜びでした。どこか新しい旅先を探しているなら、岐阜はおすすめの地です。

素晴らしい旅を提供してくれた岐阜の人々とその自然に心から感謝し、今度は、また違った季節に訪れてみたいと思っています。

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