Quartoで技術書を写経すると楽しい
ゼロから作るDeep Learningという名著があります。これはPythonを使ってゼロからディープラーニングを実装することで、ディープラーニングの仕組みを理解していく楽しい本です。
最近私はこの本をPythonではなくRでやっていて、結果をGitHub Pagesで公開しています。
ソースコードはこちら。
コードの写経に今回はじめてQuartoを使ったのですが、これが快適だったので紹介します。
Quartoとは
公式ページには、QuartoはPandocを基にした技術文書の出版システムです、とあります。
Markdownでコード混じりの文書を書いたら、コードブロックの中身を自動で実行してくれて、結果をHTMLとかPDFとかプレゼンスライドとかに書き出してくれるやつです。
Rユーザーにとっては次世代のR Markdownとのことです。
はじめかた
https://quarto.org/docs/get-started/ のとおり、Quarto CLIツールをインストールします。 DockerでR、RStudioを動かす場合、最近のイメージならQuartoはインストール済みです。(rocker/tidyverse:4.2.1 で確認)
Quarto文書はRStudioのVisual Editorで楽に編集できるし、各種テキストエディタのサポートも用意されています。好きなツールを使えるのは良いですね。
わからないことがあっても、公式のガイドが充実しているのでここを見ればなんとかなるはず。
Quartoで本を書いて公開
Quartoはいろいろな出力形式に対応していますが、その中にQuarto Bookがあります。これは複数の章からなる文書を書いて公開するのに便利です。
作った文書をGitHub Pagesに公開する方法も説明してくれてます。
親切。
感想
Quarto、なかなか良い感じです。
プレーンテキストである
好きなツールで編集可能
バージョン管理が楽
書き慣れたMarkdown
見栄えの良い出力
多様な出力形式
充実したドキュメント
気になってる人は試してみてください。Enjoy!