気候変動アクションと地域別の持続可能な発展戦略のシナジー
こんにちは。持続可能なアジア太平洋に関する国際フォーラム(ISAP)で事務局を担当している津高です。今日は11月29日に行われるISAPのテーマ別会合2について見どころを紹介したいと思います。
気候変動を抑制するためには、地球規模での変化の規模やスピードの観測を始め、将来予測に基づく世界レベルでの対策の検討や合意形成が不可欠です。各国レベルでは、世界規模の課題達成のため、また各国レベルでの課題克服のために目標設定や具体的政策の立案が行われますが、その目標達成のための行動を実行するのは、農村部を含む人間活動の中心となる都市レベルとなります。それはSDGsの実現に向けても同じです。
世界のいたるところで、都市化は非常に速いスピードで進んでいます。様々なインフラが整わないままに人口だけが増えていくことも多いです。そうなると、環境問題含め、SDGsに関係のある様々な問題が顕著化します。
すでにこの点について世界各国の都市では対策を講じる試みが行われていて、気候変動とSDGsの目標を同時に達成するために、政策決定者や県・市の職員、研究者たちが日々奮闘しています。そういった努力の成果や、取り組みの中で見えてきたこと、新たな課題などについて、このセッションでは議論します。
このセッションでは、素晴らしい登壇者の方々が世界各地から参加してくれます。米国のニューヨーク市に関する事例を紹介するベイダー氏。メキシコシティについては、政策決定者の視点からカレン氏、科学者の視点からデルガド氏。熊本県については波村氏から取り組みの紹介があり、リオデジャネイロ連邦大学よりブラジル地方都市についてペリエラ氏から説明があります。さらにインド、ブータン、英国といった国々からもプレゼンテーションがあります。
ISAPの全セッションの中でもとりわけ国際色豊かなこのセッション。世界の都市からリレーのようにつながる事例紹介を、ぜひお見逃しなく!
「ISAP Now!」では、地球環境戦略研究機関(IGES)内のISAP事務局担当者が、ISAPのセッションに関する情報を紹介します。(このマガジンの詳細はこちら)。
文責:津高 政志 IGES戦略マネージメントオフィス シニアプログラムコーディネーター(プロフィール)