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光を着こなす――照明の浴び方講座

タイトルのワークショップを2023年2月10日から12日の3日間で開催します。(え?明後日だわ?)14日には成果発表を兼ねたパフォーマンスを行います。

演出家、舞踏家、照明デザイナーである桂勘氏をお招きし、実際の劇場で様々な照明を使いながら、自分の存在の浮き上がらせ方を実験・分析する贅沢なワークショップです。決まった振り付けの作品なら照明もはじめから考慮に入れて振り付けられるのでしょうが、即興の場合は、その場で、照明さんと呼応しながらその数分を生きるような感じになります。

忘れてしまいがちですが、観客は踊りを見ているのではなく、照明によって浮かび上がった体の部分(が踊っているの)を見ているのです。真っ暗闇にある身体の部位は見ようとしても見えてこない。ということは、身体のどの部分をどのように光にあてるのかというのが決定的に大切です。それは技術のはずなのに、それを練習できる場がないので、自分で作ります!

いがらっしがこのワークショップを突然企画したのは、12月に京都国際舞踏祭で踊らせてただいたときにすごい経験をしてしまったからです。

私の振り付け作品の中に白鳥の渡りを目撃するシーンがありました。私の舞台は劇作家、演出家、照明家である務川智正さんが照明を担当してくださいました。後日ビデオを見たところ、件のシーンで鳥の羽ばたきのように光と影がチラチラしていたのを知り、「ああ私の上を実際に白鳥が渡っていたのだ」と目から鱗でした。そのシーンは強烈な実体験から採っており、舞台の上でその経験を違う形で生きていたのだと知って、ぐはぁぁぁぁぁぁぁ、しょうめいってすごぃぃぃぃぃぃ、となった結果が今回のワークショップ開催なのです!あの日の舞台は、今までパフォーマンスした中で一番、緊張感と覚醒感と開放感(ありのまま感)があったのですが、きっと照明の力だと思っています。

かなり希少なワークショップだと思います。
ダンサーに限らず、パフォーマンスをする機会のあるすべての方、逆にパフォーマーとその「時」をともに生きることを目指す照明家の方、ご参加お待ちしております。

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