自分を批判する人に会う
冬休みに入りました。
子供たちと格闘する日々から一旦離れ、教員にとっての非日常が始まります。
日常から離れ、普段は会わない人に会うことができます。
教育系メルマガ「谷和樹の教育新宝島」Vol.55は、「人に会う」がテーマでした。https://www.shintakarajima.jp/
向山洋一先生と波多野里望先生の出会いは痛快です。
波多野氏が向山氏を批判します。
┌<引用>────────────────
「意余って力足らず」
└──────────────────
さらに
┌<引用>────────────────
自分の頭のハエを追え」
└──────────────────
向山氏はその場で礼状を書きました。
率直に「かっこいいなぁ!」と思いました。
批判の言葉が知的です。
もし私が言われたとしたら、一瞬何のことかわからないかもしれません。
また、その痛烈な批判に対し、「その場で」「礼状を書いた」のです。
その瞬発力、器の大きさに痺れます。
そして、二人の出会いが実現します。
「自分を批判する人に会う」
この大切さを私が実感したのは30代になってからです。
20代の頃は、授業に対するご指導をいただくことが多くありました。
30代になると、それが急激に少なくなりました。
歳をとると、批判してくれる人は少なくなっていきました。
「(批判を)言われるうちが華だよ。」
と言われたのが何となくわかりました。
それでも自分の授業を厳しく批判してくれる場に出会いました。サークル(学習会)です。同じ学校の先生たちで開催していました。授業を持っていくと、良い面も指摘してくれますが、必ず良くない面も言ってもらえました。その度に自分の授業の見え方が変わっていきました。批判が自分を伸ばしてくれました。
次第に授業の場は広がっていきました。TOSS授業技量検定を受けるようになりました。
講師の先生は、必ず良い面も良くない面も教えてくれました。
その先輩たちは、皆、例外なく「馴れ合い」を嫌いました。
批判があったら率直に言ってくださいました。
そんな場が大好きでした。今も好きです。
昨日、地域の学習センターでサークルを開催しました。ありがたいことに4名(うち1人はオンライン)の参加がありました。サークルに私がレポートを持っていくと、率直に意見を言ってくれます。
「うちの学校では、こういう指示は受け入れられないと思います。」等、
お互いの授業にも歯に衣着せぬコメントをします。
あーだこーだ言って2時間があっという間に過ぎます。
先生にとって、学校は主戦場です。時には、そこを離れ、「人に会うのも勉強」です。
さらに、「自分を批判する人に会う」のはもっとレアな体験です。
この冬も人との出会いを大切にします。