悪戦苦闘する闘魂スタイル
鈴木秀樹が中嶋勝彦の闘魂スタイルに苦言を呈した。
『故アントニオ猪木さんからは「個性を出せ」「俺のマネをしたって、俺の客が納得しないぞ」』
「その言葉の真逆というか。自分の個性を消して、アントニオ猪木のマネをしてるようにしか見えないんですよね」
1月14日後楽園大会で中嶋が「引き抜き」「クーデター」「契約書」といった物騒な言葉を発したマイクも、会場で聞いて思うところがあったという。「あの時、お客さんの反応が何もない『無』だったんです」と指摘した上で「猪木さんってよく『客の喜怒哀楽を引き出せ』って言ってたじゃないですか。客の反応が全てなんだと。だから『ああ、ダメだな…』と思いました」
鈴木秀樹は、猪木本人から直言を受けていることから説得力があって、納得せざる得ない。中嶋はXで猪木がやってきた氷風呂にトライするなど、様々な形で闘魂スタイルを現わそうとしているが、全日本プロレス本来の流れとは別世界とされていることから、白覆面の黒幕を始めとして少数のファンには受けているものの、ファンから置いてけぼりで、一部の人しか伝わらない「細かすぎるモノマネ」状態が続いている。
中嶋は本来プロデュース力の高い選手、中嶋は白覆面の黒幕からアドバイスを受けて、自分なりの闘魂スタイルを表現しようとしているが、IGFには参戦したものの、猪木から直に教わったわけでなく、接点も数少ない、中嶋にとってアントニオ猪木は目に見えない存在で、それで闘魂スタイルを表現しようとしているのだから、難しい挑戦をしていると思う。
ファンは「中嶋らしく貫けばいい」という声も出ているが、闘魂スタイルを表現することで、新しいスタイルを作り上げようとするのか、やっぱり自分は自分らしくと結論を出すのか、答えを出すのは中嶋自身だと思う。
そして明日は潮崎豪のTEAM NOAH興行が後楽園ホールで開催され、豪華なカードが組まれたが、潮崎も、TEAM NOAHのカラーを打ち出せない状態が続いており、ABEAMの中継で解説をしていたNOSAWA論外からも「チームに一体感がない」「潮崎にモフ感が強い」など手厳しいことを言われており、潮崎も中嶋が離れたことで悪戦苦闘を余儀なくされているようだ。
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