【散文】 共有と分断
皆様いかがお過ごしでしょうか。イガなおです。
今日は特に結論はない。僕の今の率直な気持ちを書こうと思う。
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共有と分断
周りを見てみると、みんな「何か」を気にしすぎじゃないか。
それは「空気」なのか「慣習」なのか、「常識」か「みんながやってるから」か。
10歳の僕らは、白いキャンパスに自分で選んだ色を落としたし、紙粘土で怪獣をこしらえ、あれは狭い公園だったけど、全力で走っていた。
いつからだろう、自分の気持ちではなく、社会の脳味噌を優先させるようになったのは。
生きるために集団が必要なのは分かる。昔から、僕らはそうしてきた。
でも、人間はそれだけじゃないとも思う。
もっと、やれると思う。
自分の本当の声に従って生きれば、結果として社会が豊かになる仕組み。
それが資本主義だと、今でも信じている。
今、生き生きと働く人は、少ない。
自分で選んだ道のはずなのに、「仕方なくここにいる」という顔をして
自分から動く勇気も能力もないくせに、国や会社の文句を言って
結局言い訳をしてるんじゃないか。
やりたいならやれよ。やりたくないならやるなよ。
ドロドロネチネチと、気持ちわるい。
僕はみんなのことが好きだから、もっと素直に生きてほしいんだ。
そのための剣と盾は、一緒に探そう。
幸い、武器庫の鍵はずっと開いているから
一方で、
選択の余地なんてなかったっていう人も、いるだろう。
守るものができたから動けないという人も、いるだろう。
そんなのは悔しすぎる。
ので、なんとかしたい。する。
僕はかっこいい君の本気が見たいから。
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もし、人類全員がある日突然分断されたらどうなるんだろうと、たまに考える。
ネットも使えず、人とも会えない状態だ。
きっと、各々が自分で種を植え始めるんじゃないかと思う。
今までは、一本の大木に生える一枚の葉だった個人が、
それぞれ木に成長するんじゃないか。
大きいものもあれば、小さいものもある。
変な形をした木もあるだろう。
それでも、そっちの世界のほうが面白いと僕は思う。
なんでもかんでも共有共感。
大した内容でもないくせに。
言葉を覚えて、
自分の気持ちも、人の気持ちも分かった気になっている
本当に?
僕らには独りになる時間が必要だ。
自分で育てないと、あの人の木も素直に讃えられないだろう?
風も冷たくなってきている
僕らはもう一枚の葉じゃいられない
もうじきこの木は腐ってしまうから
それでも、まだ出来ることはある
そうやって、この土地の景色を変えることはできる
風に乗り、新芽達を見守ることもできる
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今の資本主義は、ウイルスに感染しているのだと思う。
お金の輪郭がぼやけて、その本当の姿が見えなくなる病気だ。
ぼやけているから、それで何ができるのかを想像できない。
見えてないから、どれだけあるかも分からない。
いくら財布にお金を詰めても、そこに質量はない。
僕の思う、君の思う、お金の姿をイメージしよう。
そこから始まる。
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本当の所は分からない。
でも僕にはそう見える。