御三家を志望し闘った息子の中学受験を終えて。

久しぶりの投稿となってしまいました。
これまでは自分の医学部再受験の記録と、医学部を目指す方のお役に立てればと思い、医学部受験に特化した記事を書いてきました。
久しぶりの投稿となってしまった理由は上記タイトルの通り、息子の中学受験が1月〜2月上旬まであったからです。

数日前に進学先が決まり、入学者説明会、制服採寸を終えて、春に向けて動き出したところです。

息子の中学受験はここ数年私の中で非常に大きなウェイトを占める重要課題でした。仕事とのやりくりで一番苦慮していたのは一般的な家事・育児よりもこれです。
このnoteには、今まで書いてきた内容と毛色が違いすぎるために書くことはないだろうと思っていたのですが、どうにも昇華しきれない思いがあるため、数回に分けて書いていこうと思います。

全く興味のない方には、すみません。
ただただ、私の振り返り、昇華、気持ちの成仏といったところにお付き合いいただくことになるかと思います。

息子は、家から数分のところに御三家と呼ばれる都内最難関中学の1つがあったため、幼少期からそこに通うお兄さんたちを見て育ちました。

予防接種を受けにクリニックにベビーカーで向かう時も、その学校の前を通り、
駅を利用すればその学校のお兄さんたちがたくさんいて、
コンビニに行けばその学校のお兄さんたちが買い食いしていて。

その学校がたまたま近所にあったから、中学受験を意識し始め、
塾に入り、3年生から4年間、その学校を第一志望として勉強してきました。

5年生になって色々な学校の文化祭や説明会に行って、また別の御三家がかっこいいと思えたり、広尾学園がいいと思えたり、渋渋がいいと思えたりした時期もありましたが、
結局やっぱり近所の御三家を本人も親も志望しました。

プロセスはまた別記事で書いて思いを昇華させたいと思いますが、

結果的には2/1に受験した御三家は、不合格。
2/2に受験した男子校に進学を決めました。

2/3に結果を知った時は、親子3人で泣きました。
息子は泣いて、喚いて、荒れて、必死に私たちで抱きしめました。

「そうだよな、悔しいよな、こんなに頑張ったもんな、全部見てきた。
あんなに難しい問題も解けるようになって、お父さんお母さん感動してたよ。
もう疲れてると思うのに、寝る前にもう1問やる、ってやって。
すごかったよ。本当に悔しいよな。」

こんなにやってきた息子が落ちるなんて。
塾内の志望校別クラスでの位置も、直前5回の判定テストも、
絶対大丈夫とは言われないまでも、合格が手に届く範囲と思っていたし、
当日の本人の感触も悪くなかっただけに、
家族みんなで大きなショックを受けました。
塾内で息子よりもクラス順位が下の子は受かっていて、
息子は落ちた。
それも受け入れ難いことでした。
何かの間違いじゃないか。
2/2校に進学を決めた後も、繰り上げの電話がかかってくるのではないかと2/11までは期待していたところがありました。
でも、かかってこなかった。

進学先は、御三家ほどではないですが、
東大現役合格者は毎年おり、
早慶も数十名ずつ、医学部も毎年50人前後進学するなど、大学合格実績は申し分ないです。
医師である私からすれば、東大や医科歯科(科学大)を目指さなくとも、
臨床医をやるならむしろ私立の方が良い教育を受けられるのでは、
その後の医師としてのネットワークとしても、私大医学部の方が良いのではと、
自分自身が思っているところもあります。
医師を目指すなら御三家に入って鉄緑に入って東大よりも、
もっと中高6年間を楽しみながら、のびのびと私大医学部でいいのではないかと思うところもあります。
その点から申し上げると、今の進学先が息子にぴったりなのではとも思います。
校風、通ってる生徒さんの雰囲気が息子にとてもあっているようにも思えました。
どちらかというと、偏差値的には御三家より下でも、最初からこっちを目指してゆるふわ中学受験でもよかったのか・・・という思いさえしてしまいます。
土日も志望校別コースに入れ、家庭教師をつけ、ここまでして御三家を熱望させ、
「あいつは受かったのに俺は落ちた」と言う劣等感を息子に植え付けさえてしまった親の私たちは大変罪深いことをしたのでは、と言う思い。

一方で、心から憧れる学校があり、そこを目指して、ある夜は悔しくて問題が解けず泣きながら勉強し、
友達と遊ぶこと、習い事をやめて、全ての楽しみを封印し、
走り切った最後の1年。
どんなに努力しても、人は時としてその努力が報われないこともあると知った。
そして、結果を出した友人を讃える。
こんな経験は、御三家を目指さなければ得られなかった。
12歳でものすごい経験をした。

それは、やってよかったのではないか、と言う思い。

この2つがないまぜになり、私自身、この受験のやり方がよかったのかどうか、結論を出せないままでいます。
出ることはないのかもしれないし、進学した学校でどう過ごしていくか、
それの方がよほど大事で、それこそが、「選んだ道を正解にしていく」ことなのだろうとは思います。

まだまだ昇華しきれぬ思いがあります。
この後数回に渡って息子の中学受験の振り返り記事を書きたいと思いますが、
ご興味のある方はどうぞお付き合いください。

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