見出し画像

薬学生で医学部学士編入を考えている方が、在学中にすべきこと

おはようございます。医学部学士編入試験もちょこちょこスタートしてますね。

この記事は

・医学部学士編入受験を考えている薬学部在学中の方

向けに書いています。

薬学生向けではありますが、看護学生や歯学部生などの他の医療系学生にも参考になると思います。

今回の記事は、実際に僕が予備校の医学部学士編入の個別相談で薬学部生に相談された際にまとめた内容です。

記事は5もしくは6年生で国家試験の勉強と並行して医学部学士編入の勉強をして、薬剤師国家試験を終えたらスムーズに医学部学士編入の勉強に入れるようにするためのアドバイスを記載しております。

※決してこれをやれば医学部学士編入の勉強が完遂するものではありませんので注意してください!


もちろん先を見据えた薬学部低学年の方も参考になる記事になっています。

記事の構成は

●生命科学
●英語
●物理
●化学
●小論文・自己推薦書・面接

となっており、各教科でどの範囲をまずすべきか、またどのような参考書や教材が良いか等を記載してます。

もちろん5、6年生はラボでの研究や薬剤師国家試験もありますので、全てを完璧にする必要はなく、生命科学と英語だけやっておこうなど、できそうなところから順序立ててやっていくことをお勧めします。

では各科目について記載していきます。


①【生命科学】

画像1


・大まかな基本知識は国試対策でも十分得られるので、そこまで気にしなくていいです。しっかり国試対策をしましょう。

・(余裕ある方)選択肢で問題が解けるだけでなく、今後の編入試験の記述問題対策として、文章で説明できるように意識しながら勉強してみる。(例えば、セントラルドグマについてや、トランスポゾンとはなにか、オートファジーの生物学的意義とかです)

・(余裕ある方)問題解くときとかに高校生物の図表や、生命科学系の参考書(プログレッシブ生命科学など)を使いながら勉強してみたら、より深い知識がつけれます。

・個人的おすすめ参考書:プログレッシブ生命科学、高校生物図表、大森徹の最強講義117講

②【英語】

画像2


・研究室で英語論文に触れている方はそれをサクサク読める様子にする。

・(余裕のある方)速単などの大学受験本で文法、単語をチェックする。

・(余裕のある方)大学受験用の問題集解いて問題を解くカンを取り戻す。

・(余裕のある方)TOEICが必要な大学が多いので、TOEICを始めておく。医学部学士編入の書類提出までには700点以上欲しいですが、在学中に取れなくても全く問題ありません。どのような問題が出て、どのように対策すればいいのか、それを知るだけでも十分に後々に役立てたれます。

※国試に英語は入ってないので、英語の勉強のために国試の勉強ができないとならないように注意してください。全部できなくても上記2つだけとかでも全然いいです。計画的に。
・おすすめ参考書:ターゲット1900、システム英単語、速読英単語、河合塾のやっておきたい英語長文300や500、私立医大の英語、国立医学部の英語、ネクステージ(文法)、TOEIC公式問題集(※本番模試3回分など各出版社からも出ていますが、まず初めは公式から出ているものからやってみましょう。難易度など全然異なってきますので)

③【化学】

画像3


・有機化学に関しては青本、国試過去問をやっていれば、編入対策にもなるはず。実際僕は編入の有機化学の勉強の参考書で一番使用していたのは薬ゼミから出版されている薬剤師国家試験対策本(青本②)です。

・(余裕ある方)高校の理論化学の計算をできるようになる(青本って高校の理論化学の範囲乗ってたっけ?) 例)mol計算、酸塩基滴定等。高校の問題集の例題くらいみといてもいいかも。無機化学や有機化学の構造決定まで手を出す必要はありません。医学部学士編入でも出すところだいぶ絞られるので、後回しです。


④【物理】

画像4


・編入の物理と国試の物理は範囲的にも、出題の仕方もほとんど違うので国試の物理ができても、編入の物理が解けるかと言われたらほとんど無理でしょう。

・最初私も原子物理ならいけるのではと思いましたが、実際には力学を学ばないと計算問題解けませんでした。

・なので国試の問題解くときに、公式を丸覚えではなく、例えば熱力学の公式、計算を自分で導き出せるようにする、時には高校の教科書を振り返るなどしたら編入試験を本格的に勉強始める際には役に立つと思います。

・もし高校物理を始める余裕がある方は、力学→熱力学→電磁気→原子→波動の順でいいと思います。


⑤【小論文・自己推薦書・面接】

画像5


・日頃からスマホ等でm3や日経DIなどで医療系を含むニュースをチェックする癖をつける。

『薬学から医学部へ編入することで医学に還元できること』を常日頃から考え、メモしておく

・過去に推薦書や面接については記事を書いております。リンク貼っておきますので興味のある方は参照してみてください。

【医学部学士編入面接 必須質問回答集】
【自己推薦書について簡潔に@医学部学士編入】
【医学部学士編入受験の戦略を考えてみませんか?】
【医学部学士編入の自己推薦書】

⑥【全科目共通、その他】

画像6


・香川大学や島根大学では過去問が公式ホームページにアップされていますので、学士編入ではどのような問題が出るのかを参照しておく。

・医学部学士編入の募集要項を各大学のホームページから見ておいて、どのような書類が必要か調べておく。

・医学部学士編入の予備校のガイダンスに参加してみて医学部の概要を把握しておく。ホームページ見ると大体は無料でイベントに参加できますので、入塾するか否かを問わず一度イベント参加してみてもいいと思います。

・他社推薦書を書いてくれるようにラボの先生とは仲良くしておく。他社推薦書はラボの先生以外でもいいのですが、やっぱり自分の研究について教えてくれる先生に書いてもらった方が色々具体的に書いてもらえると思いますよ。


以上です。どうしても自分で問題集解いたりするのはなかなか気が乗らないという方は、スタディサプリを受講することをおすすめします。僕も高校範囲で物理と化学はスタディサプリを使って勉強していました。スタディサプリの回し者ではございません笑。

他にもこれしといたらいいなと思ったものがあれば随時更新して行きます。

※この記事がちょっと参考になって、研修でへとへとになってる僕に缶コーヒー代くらい恵んであげてもいいぞって思ってる方、投げ銭よろしくです笑

ここから先は

0字

¥ 100