見出し画像

医学部での解剖実習

まいどです。

いつも記事を見てくれている医学部学士編入生及び再受験生、医学部学士編入受験生、一般医学部生、薬学部生ありがとうございます。

受験生の方々、勉強の箸休め程度にご覧ください。

ちょっと今日は解剖実習について簡単にまとめてみたので、興味ある方ぜひ。

●解剖の分類


解剖とは実は色々と種類があるのです。医学生が勉強の一環として行われるのが系統解剖。その他にも病気で亡くなられた方に対して、病因究明を目的に行われる病理解剖、殺人などの犯罪が関わる可能性のある事件に対して行われる司法解剖というものがあります(他にも承諾解剖などもありますが詳しくないので割愛)。

まあこれらの解剖はそれぞれ関わる法律も異なってくるのです。
今回は医学生が行われる系統解剖について少し記事にしてみたいと思います。

●系統解剖実習をさらに細かくして実習

大きく解剖の実習は①骨、②中枢神経(脳と脊髄)、③他全臓器・筋肉の3つに分かれているところが多いと思います。一番時間がかかるのは③他全臓器・筋肉で僕のところは1週間2回で計4ヶ月くらいかけて行ってました。大学によってはほぼ毎日解剖実習で1ヶ月半ほどで終えるところもあるようで、大学によって進めるスピードは結構違いますね。

解剖の時期は大学によってまちまちです。多分夏ごろは匂いとか腐敗の関係で避けるのでとか思ってますけど、これに関しては詳しく調べてません。

●系統解剖実習の実際

4、5人で1人のご遺体を解剖します。ここで編入生は一般受験で入ってきた学生と長い時間過ごして仲良くなるパターンが多いと思います。大学によっては3年次編入なので、入学時にはすでに一般生は解剖が終わり、編入生だけ補講という形で解剖実習を行うところもあると聞きました。

実際ご遺体を目の前にすると、最初はみんな恐る恐るメスを持って怖がって全然解剖が進まなかったですね。1週間もしたらみんなズバズバいってましたね。もちろん雑に扱うとかではないですよ。

余談ですけど、ひと昔どこかの大学で明らかに倫理的にダメだろってことを医学生が解剖実習のご遺体に対して行った結果退学処分になったことがあると聞いたことあります。

ただ大変だったのがホルマリン対策でしたね。
基本解剖で使う献体はホルマリンで固定するのですが、このホルマリンがなかなか厄介で、目がチカチカ、掻痒感、鼻水ダラダラ、頭痛など結構きつかったです。このため基本マスクは二重でした。今考えたらゴーグルしたらよかったなと、なぜこんな簡単なことが思いつかなかったのかが不思議です笑


基本解剖実習は医学部(と歯学部?)で行われており、他学部では行われいません。なのである程度解剖されて臓器とかが見えてきたところくらいで、看護学部や薬学部(僕の大学ではなかったなあ)、柔道整復師などの医療関係の方々が見学・参加しました。
柔道整復師の方々は筋肉や骨に関しては僕たちより詳しく、教えるというかむしろ教わってました笑

●その他

解剖って医学部でも学年に1、2人くらい苦手で実習もできない人もいるのかなと思っていたけど、僕の学年ではいませんでしたね。

また実習終わったらご飯が喉を通らないのではと思われる方もいるかもしれませんが、全くないですね。むしろ解剖で疲れてよりいっぱい食べてました笑

解剖が終わると1年後?くらいに献体して下さったご家族の家族、大学関係者、解剖を行った医学生が集まって慰霊祭が行われます。

まあ医学部で行われる解剖実習はこんな感じですかね。

大学によって進め方や時期など大きく異なりはしますが、結局何を学ぶのかは一緒です。

他にこんなこと聞きたいとか疑問に思ったことがあればコメントやこっそりツイッターにでもメッセージ残してもらったら返信できることはしますね!

それでは今日はこの辺で!